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トタン屋根の特徴と防水について

トタン屋根は、昔から日本では木造住宅が一般的でした。しかし、戦後になって簡易な建物を建造するとき、トタンで造っていたのです。トタンは亜鉛メッキ鋼板を意味しており、ポルトガル語だったのが建築用語に使われました。では、トタンは現在全く使われないのか?いやそんなことはありません。むしろ、倉庫や簡易な建物には、まだまだトタン屋根が使われています。今回は、トタン屋根の特徴と防水性について説明します。


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・トタン屋根とトタンの特徴について

トタン屋根の特徴な、なんといっても軽いということです。戦後、建築資材がなく簡易的な建物をトタン屋根で補ってたのです。トタンは薄く軽い材料なので、屋根と相性が良いです。しかし、昔のトタン屋根は防水性がなかったので、すぐに錆びてしまいました。現代でも防水塗装なしでトタンを使えば、雨水によってすぐに錆びてしまいます。トタン屋根は薄い材料なので、1度錆びると、簡単に屋根が貫通して危険です。


トタンの特徴について

トタンは、亜鉛めっき鋼板を意味します。先に説明した通り、元はポルトガル語が語源です。トタンは平板にすると強度が極端に落ちるため、波板にして薄い材料でも強度がつくように工夫されています。亜鉛メッキ鋼板とは、鋼に亜鉛を噴射してコーティングした素材だと考えてください。鋼板は雨に弱く、すぐに錆びてしまいます。しかし、亜鉛メッキを施すことで、ある程度、防水性を高めていたのです。


・トタン屋根の防水性について

トタン屋根の防水性は高くありません。特に、昔のような簡易な建物に使われるトタン屋根は防水塗装を施していないからです。トタンは鋼よりも、亜鉛によって防水コーティングをしています。そのため、やや防水性は高いですが、外気の湿気や雨により徐々にコーティングは剥がれていきます。そこから雨がつくと酸化し錆びます。また錆びは他の場所にうつるので、1箇所錆びるだけで致命的な被害になります。


防水塗装と防水グレードについて

さて、トタン屋根の防水性を高めるには現代の金属屋根のように防水塗装をする必要があります。例えば、防水塗装の種類に細かく分けると5種類あります。私たちが一番なじみ深いのがペンキです。但し、ペンキと呼ばれる塗装は防水性を高めるものではありません。単なるペイントです。これは使いません。他にはアクリル樹脂やフッ素樹脂まで一般住宅から高層ビルに使われる塗料まで様々です。


・結局、どの防水塗料を選べば良い?

結局、その防水塗料を選べばよいでしょうか。選ぶコツは建物のグレードです。例えば、フッ素樹脂は最もグレードの高い塗料です。これは高層ビルに使用される塗料ですから、耐久年数は数十年持ちます。そんな塗料を住宅に使用するメリットはあるのでしょうか?いくら耐久年数が長いといっても、ハイグレードすぎる塗料をわざわざ一般住宅に使用しても、意味がありません。なぜなら、樹脂の耐久年数よりも住宅自体の耐久年数が短ければ意味がないからです。


防水塗料のグレードと費用について

では、塗料のグレードと費用の関係はどうなっているのでしょうか。例えば、ペンキを抜きにすると、一番安い塗料はアクリル樹脂です。しかし、アクリル樹脂は雨に弱く、外部に接する屋根には通常使いません。よって、トタン屋根の塗料には向いていません。次にシリコン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂と続きます。先に述べたように、フッ素樹脂はシリコン樹脂の3倍以上の価格で一般住宅向けではありません。ウレタン樹脂もそこそこグレードが高いので、シリコン樹脂の2倍程度、価格は高くなります。トタン屋根は簡易な建物に利用される性質上、防水塗料で中間的なグレードのシリコン樹脂を用いることがお勧めですね。


トタン屋根は防水に注意しよう。

トタン屋根は防水性の低い材料です。亜鉛メッキを施しているとはいえ、雨風に当たればすぐに錆びます。ですから防水塗装が必須です。防水塗料の選び方は建物のグレードによって塗料のグレードを合わせるようにして、例えば簡易な倉庫程度であれば、シリコン樹脂で十分でしょう。もし、ハイグレードな建物の屋根にトタン屋根を使う場合なら、シリコン樹脂よりもウレタン樹脂が良いかもしれませんね。

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