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サイディングの耐震性について気にしたことがありますか?
サイディングは外壁だから関係ないよなんて思っていると大変です。なぜなら、過去の大震災ではサイディングが落下して人の頭上に落ちた事故もあるからです。今回は、サイディングの耐震性について特集します。
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サイディングと一言にいっても種類は沢山あります。サイディングは、種類によって重さや耐震性能、強度が違います。日本では、窯業系サイディングと鋼製サイディングが一番多く利用されています。特に、窯業系サイディングは最もポピュラーで、一般住宅の8割以上を示しています。一方、鋼製サイディングは、倉庫や工場の壁として多く利用されています。工場は比較的面積が大きいものが多く、施工が簡単な鋼製サイディングを選ばれることが多いのです。
窯業系サイディングは、セメントが主原料のサイディングで強度が高く、色んな形を造れることから汎用性の高いサイディングです。そのため、一般住宅に多く用いられています。強度が高いため、地震がきたときでも変形量は小さくて済みます。要するに壊れにくいということです。しかし、重量が重いので耐震性に不利な側面があります。一方、鋼製サイディングは比較的軽い材料なので、耐震性に優れていますが変形しやすいなどデメリットもあります。
では、具体的にサイディングの耐震性は大丈夫でしょうか?気になりますよね。一般的に、住宅や建物には地震時に許容される変形角があります。法律が、ここまでは変形してもいいよ、と決めています。この変形角は柱や壁などの耐震部材に対して1/200です。つまり、建物の高さが3mあった場合、15mmまでは変形しても大丈夫だよ、ということです。これをサイディングに適用すると、サイディングの強度が足りません。そのため、もう少し緩い規準が設けられているのです。
先ほど説明したように耐震部材とサイディングでは法律で規定されている変形量が違います。では、サイディングの変形量はいくらなのでしょうか?これは、1/120と決まっています。つまり3mの高さだった場合、25mmまでは変形量を許容してもいいのです。つまり、一般住宅に使われているサイディングは1/120まで地震が作用しても問題ないように設計されています。他にもメーカー毎に規定が違う場合があるので注意しましょう。
サイディングの耐震性について述べてきました。そんなこと言っても、既にマイホームを建ててしまった場合どうすれば良いのでしょうか?既にマイホームをお持ちの方は専門家へ調査依頼して、リフォームするしかありません。また、新築から何年まではリフォームする必要が無いのか?など説明します。さらに、サイディングもリフォームするときの簡易なチェックについても紹介しましょう。
サイディングにも寿命があります。これを建築業界では耐用年数と呼びます。耐用年数は、新築してから何年までは、新築時と同等の性能を維持できるという意味です。つまり、耐用年数10年なら、新築してから10年までは新築時と同等の性能を保持しているのです。さて、一般的なサイディングの耐用年数は10年と言われています。意外と短いですよね。では10年を過ぎたらどうすれば良いか?実は、いきなりリフォームする必要もありません。まずは劣化度合を調べるために、専門家へサイディングの劣化診断を行います。これにより、リフォームするか否か専門家の判断を仰ぎます。
サイディング選びはコストやデザインだけで決めてはいけません。特に2階建ての場合、二階にあるサイディングが剥がれて落下したら、とても危険です。そのためにも、サイディングの耐用年数と耐震性について注目しましょう。一般のカタログには載ってないと思います。直接メーカーへ依頼するか、住宅メーカーまたは工務店に確認して今回紹介した変形量と耐用年数についてチェックしましょう。
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