この記事の要点
壁量計算とは、地震や台風の力に対して問題ないように耐力壁の仕様(厚み、材料、配置など)を決める計算です。
一方、構造計算とは、あらゆる荷重(地震、雪、台風、人間)に対して、柱、床、梁、壁などの構造部材が問題ないか確認する計算です。
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壁量計算(かべりょうけいさん)とは、地震や台風の力に対して問題ないように耐力壁(たいりょくかべ)の仕様(厚み、材料、配置など)を決める計算です。一方、構造計算とは、あらゆる荷重(地震、雪、台風、人間)に対して、柱、床、梁、壁などの構造部材が問題ないか確認する計算です。
壁量計算は、構造計算をかなり簡略した計算で、2階建て以下の木造住宅などで行います。今回は壁量計算と構造計算の違い、意味、木造、4分割法との関係について説明します。構造計算、壁量計算の詳細は下記も参考になります。
壁量とは?1分でわかる意味、読み方、計算、バランスと偏心率、壁倍率
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壁量計算と構造計算の違いを下記に示します。
壁量計算(かべりょうけいさん) ⇒ 地震、台風の力に対して必要な耐力壁の量(壁量)が建物に配置されているか確認する計算。壁量のみを計算する。構造計算をかなり簡略したもの。
構造計算(こうぞうけいさん) ⇒ 建築基準法で規定されるあらゆる荷重(地震、台風、雪、人、衝撃など)に対して、各構造部材(柱、梁、床、壁など)が問題ないことなどを確認する計算。
上記の通り、壁量計算はどのくらいの壁量が必要か?計算するだけです。一方、構造計算はあらゆる荷重に対して、全ての構造部材が問題ないことを確認します。
通常行う構造計算には、許容応力度計算と保有水平耐力計算などがあります。いずれにしろ壁量計算は、構造計算をかなり簡略化した計算の1つと考えてください。
構造計算は、構造設計者(構造設計一級建築士)という専門技術者が行いますが、壁量計算は一般的な建築士でも行えます。
壁量、構造計算の詳細は下記が参考になります。
壁量とは?1分でわかる意味、読み方、計算、バランスと偏心率、壁倍率
2階建て以下の木造住宅など、規模の小さな建築物(4号建築物)は構造計算を行う義務がありません。その代わり、政令で定める構造方法の仕様以上にし、安全性はしっかり確保する必要があります。※4号建築物の詳細は下記が参考になります。
4号建築物とは?1分でわかる意味、構造計算、大規模修繕との関係
また壁量計算を行い、地震や台風による力に対して所定の壁量を有しているか確認します。前述したように「壁量計算」は、住宅以外の建築物で行う「構造計算」をかなり簡略したものです。
また確認申請時(簡単にいうと第三者によるチェック)に、構造図や構造計算書の提出が義務ではないため、構造性能を満たしていない住宅が存在する可能性もあります。
四分割法とは、建築物を平面に四分割して、存在壁量および必要壁量を算出する壁量計算の方法です。四分割法を使えば、必要壁量に対して所定の耐力壁をバランスよく配置することを確認できます。
4分割法の詳細、計算方法など下記が参考になります。
混同しやすい用語
耐震壁
耐震壁はRC造の地震力抵抗要素で、木造の耐力壁とは材料・設計基準が異なります。混同しないよう注意しましょう。
壁倍率
壁倍率は木造の耐力壁1mあたりの耐力の指標で、1倍=1.96kN/mです。壁量計算の際に各壁の種類ごとの値を確認します。
壁量計算と構造計算の違いを整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 壁量計算 | 地震・台風に対する耐力壁の量を確認 | 2階建て以下の木造住宅等 |
| 構造計算 | 全荷重に対する全構造部材の安全確認 | 中小・大規模建築物 |
| 四分割法 | 建物を4分割して壁量バランスを確認 | 壁量計算の一手法 |
今回は壁量計算と構造計算の違いについて説明しました。規模の小さな建築物(木造住宅)などの安全性は、壁量計算などで確認します。公共建築物やマンション、事務所ビルなど中小・大規模建築物の安全性は、構造計算で確認します。下記も併せて勉強しましょう。
壁量とは?1分でわかる意味、読み方、計算、バランスと偏心率、壁倍率
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
壁量計算と構造計算の違いは?に関する問題は建築士試験の構造分野で出題されます。定義と計算の両面から理解しておきましょう。
試験では壁量計算の手順・壁倍率の意味・必要壁量と有効壁量の比較が出題されます。
木造の壁量計算では「床面積」と「見付面積」の両方で確認する必要があります。計算の流れを整理しましょう。