この記事の要点
コンクリートのせん断強度(fs)はFc/30かつ(0.49+Fc/100)で計算し、圧縮強度の約1/4程度です。
せん断強度は圧縮強度より小さく引張強度より大きく、圧縮強度・引張強度・せん断強度の大小関係があります。
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
コンクリートのせん断強度は、Fc/30かつ(0.49+Fc/100)で計算します。これは鉄筋コンクリート構造計算規準に規定される値です。
コンクリートのせん断強度の記号はfsです。今回は、コンクリートのせん断強度の意味、fsとの関係、圧縮強度、引張強度との違いについて説明します。
コンクリートのせん断耐力、せん断破壊など下記が参考になります。
コンクリートのせん断耐力とは?計算式・長期・短期・終局の求め方
100円から読める!ネット不要!印刷しても読みやすいPDF記事はこちら⇒ いつでもどこでも読める!広告無し!建築学生が学ぶ構造力学のPDF版の学習記事
コンクリートのせん断強度は下式で計算します。なお、下記は長期時の値です。
fs=Fc/30かつ(0.49+Fc/100)
fsの単位はN/m㎡、Fcはコンクリートの設計基準強度です。設計基準強度は下記が参考になります。
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
Fc=24のとき、fsは
fs=Fc/30=24/30=0.8
fs=(0.49+Fc/100)= (0.49+24/100)=0.73
なので、fs=0.73です。
短期時のせん断強度は、前述した値の1.5倍です。コンクリートのせん断強度を求めて、せん断耐力を算定します。
長期時荷重に対しては、コンクリートのみのせん断耐力を考慮します。コンクリートのせん断耐力は、下記が参考になります。
コンクリートのせん断耐力とは?計算式・長期・短期・終局の求め方
コンクリートのせん断強度の記号はfs(えふえす)で表します。関係記号としてFc(えふしー)も覚えてくださいね。Fcの意味は、下記が参考になります。
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
コンクリートのせん断強度、圧縮強度、引張強度の違いを下記に示します。
コンクリートのせん断強度 fs=Fc/30かつ(0.49+Fc/100)
コンクリートの圧縮強度 Fc/3
コンクリートの引張強度 -
上記の通り、コンクリートの引張強度は定義されていません。実際は0では無いですが「設計上は0」と考えて良いです。
コンクリートの圧縮強度と引張強度の関係、詳細は、下記が参考になります。
圧縮強度とは?コンクリート・鋼の強度・単位(N/mm²)・引張強度との違い
コンクリートの強度の単位はN/mm²——Fc・読み方・単位換算を解説
混同しやすい用語
せん断破壊(せんだんはかい)
コンクリート部材がせん断力によって斜め方向に破断する破壊形式で、曲げ破壊と比べて脆性的(急激)に起こります。
せん断破壊は部材が斜めに割れる破壊形式を指すのに対して、せん断強度はその破壊に至るまでの最大応力値(耐力)を指すものであり、現象と指標の違いがあります。
引張強度(ひっぱりきょうど)
コンクリートが引張力に抵抗できる最大応力で、圧縮強度の約1/10程度と非常に小さい値です。
引張強度は軸方向の引張力に抵抗する強度を指すのに対して、せん断強度は斜め方向のずれ力に抵抗する強度を指すものであり、破壊形状・発生位置が異なります。
コンクリートのせん断強度を整理した表を示します。
| 項目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| せん断強度の計算式 | fs=Fc/30かつ(0.49+Fc/100)の小さい方 | 長期時の値 |
| 短期時のせん断強度 | 長期値の1.5倍 | 短期荷重時に適用 |
| 圧縮強度との比較 | 圧縮強度はFc/3、せん断強度はFc/30程度 | 圧縮強度の約1/10 |
今回は、コンクリートのせん断強度について説明しました。意味が理解頂けたと思います。コンクリートのせん断強度は、fs=Fc/30かつ(0.49+Fc/100)で計算します。
設計基準強度と品質基準強度の違いと、5分で分かるそれぞれの意味
圧縮強度とは?コンクリート・鋼の強度・単位(N/mm²)・引張強度との違い
コンクリートのせん断耐力とは?計算式・長期・短期・終局の求め方
【管理人おすすめ!】セットで3割もお得!約1,100語の用語集+476点の図解集セット⇒ 建築構造がわかる基礎用語集&図解集セット
この記事の内容を○×クイズで確認する
この記事で学んだ内容は、無料の○×問題集でも確認できます。
意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
試験ではコンクリートのせん断強度の計算式(fs)と、圧縮・引張との強度比較が問われます。
長期許容せん断応力度はfc(圧縮)の1/15程度(JASS5)で、許容応力度の一覧で比較して覚えましょう。
梁のせん断設計ではコンクリートと鉄筋(あばら筋)が分担してせん断力に抵抗する仕組みを理解しましょう。