建築学生が学ぶ構造力学

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令和2年度 一級建築士 施工 No.17を解説、左官・タイル・石工事に関する誤りを見抜くポイント

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令和2年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.17は、左官工事、タイル工事及び石工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

モルタルの1回の塗厚、密着張りの塗付け面積、有機系接着剤の下地、外壁乾式工法の石工事が問われます。判断の決め手は、密着張りの張付けモルタルを何分以内に張り終えるかです。

引っかけの核心は、密着張りの張付けモルタルの塗付け面積を、2m²/人以下かつ60分以内に張り終える面積としているところにあります。密着張りは20分以内に張り終えます。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ポリマーセメントモルタル下塗りの1回の塗厚は、7mm程度(7mm以下)とします。
2 ×(誤り) 密着張りの張付けモルタルは、2m²/人以下かつ20分以内に張り終える面積とします。60分は誤りです。
3 ○(正しい) 有機系接着剤によるタイル張りでは、下地面を清掃し、十分に乾燥させてから施工します。
4 ○(正しい) 外壁乾式工法の石工事では、目地幅調整用のスペーサーを撤去してからシーリング材を充填します。

選択肢2は、密着張りの張付けモルタルを60分以内に張り終える面積とした点が誤りで、20分以内に張り終えます。

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選択肢2のポイント

密着張り(ヴィブラート工法)は、下地に塗った張付けモルタルへ、振動工具でタイルを押し込んで張る工法です。モルタルがやわらかいうちにタイルを埋め込むことで、すき間なく密着させます。

ところがモルタルは、塗ってから時間がたつと表面が乾いて硬くなり始めます。硬くなったモルタルにタイルを押し込んでも、十分に密着せず、はく離の原因になります。そこで、塗ってから20分以内に張り終える面積に限り、塗付け面積も2m²/人以下とします。

選択肢2は、塗付け面積2m²/人は正しいものの、時間を60分以内としています。これではモルタルが硬化してしまいます。覚えるべきは密着張りの張付けモルタルは2m²/人以下かつ20分以内に張り終えることです。

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覚え方

  • 密着張りの張付けモルタルは、2m²/人以下かつ20分以内に張り終える面積を限度とする
  • モルタルの1回の塗厚は7mm以下(厚塗りはだれ・はく離の原因)
  • 有機系接着剤は、下地を清掃し十分に乾燥させてから施工する

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理解度チェック

Q.

密着張りの張付けモルタルの塗付け面積の限度は、2m²/人以下かつ60分以内に張り終える面積とする。〇か×か。

×。密着張りは、2m²/人以下かつ20分以内に張り終える面積とします。60分ではモルタルが硬化します。

Q.

外壁乾式工法の石工事では、目地幅調整用のスペーサーを撤去してからシーリング材を充填する。〇か×か。

。スペーサーを残したままだとシーリングの連続性が損なわれるため、スペーサーを撤去してからシーリング材を充填します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 左官・タイル・石工事(密着張りの張付けモルタルは2m²/人以下かつ20分以内、モルタルの1回の塗厚、有機系接着剤と下地乾燥、外壁乾式工法のスペーサー撤去):JASS 15 左官工事・JASS 19 陶磁器質タイル張り工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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