この記事の要点
RC造の壁筋は縦筋と横筋を組み合わせた配筋で構成されます。
一般に縦筋が外側(型枠側)、横筋が内側に配置されます。
かぶりは外側の縦筋表面からコンクリート表面までの距離で管理します。
施工上の取り決めや設計によって異なることもあるため、配筋図で確認することが大切です。
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壁筋の縦横の内外配置は構造性能と施工性に影響します。壁筋には縦筋と横筋がありますね。これはどちらが外か内か考えたことはありませんか?
例えば、面外方向に曲げを受ける場合であれば簡単です。つまり、面外に効く鉄筋を外にしてやって鉄筋重心位置を小さくすることが、jが大きくなり必要鉄筋量が少なく押さえられるからです。
※面外方向については、下記が参考になります。
では、非耐力壁や耐力壁でもせん断力しか受けない壁はどうすればいいでしょうか?構造的には外でも内でも、せん断力を伝達できればいいだけなので関係ありません。と、なれば施工性や納まりから決めてくる事になります。
例えば、縦筋を外にしておくほうが、柱との納まりや施工性を考えると良いです。これは、壁筋の配筋をするとき、壁の外型枠をガイドに使って配筋作業をするからです。よって、普通なら縦筋を外にしておけば問題ないと思っていました。
しかし、配筋指針の2009年版p.234の壁筋の項目には、「特記なき場合には横筋を外にする」と明記されています。この理由は調べている途中ですが、明確な根拠を知りたいです。
配筋指針については、下記が参考になります。
鉄筋コンクリート造配筋指針(AIJ)とは|最新版の内容・かぶり厚さの基準
以上、鉄筋には外と内で大分、構造体としての性能が違ってきます。常に主筋(外筋)がどちらにくるか?ということを意識しておきましょう。
これは鉄筋の重心位置を理解することと同義です。鉄筋の重心位置に関しては、下記が参考になります。
混同しやすい用語
縦筋
縦筋とは、壁の鉛直方向に配置される鉄筋で、曲げ応力や引張力に抵抗します。
外側(型枠側)に配置されることが多く、かぶり管理の基準となります。
横筋
横筋とは、壁の水平方向に配置される鉄筋で、縦筋を拘束しひび割れを抑制する役割があります。
一般に縦筋の内側に配置され、縦筋と結束して配筋します。
壁筋の縦横の外側・内側配置を整理した表を示します。
| 条件 | 外側の鉄筋 | 理由 |
|---|---|---|
| 面外曲げを受ける壁 | 面外方向に有効な縦筋を外側に配置 | jが大きくなり必要鉄筋量を抑えられる |
| せん断力のみ受ける壁 | 構造的にはどちらでも可 | 施工性・納まりで決定する |
| 配筋指針の原則 | 特記なき場合は横筋を外側とする | 2009年版配筋指針p.234に明記 |
今回は壁筋の内外について説明しました。壁筋だけでなく、柱、梁、スラブなど、あらゆる部材で鉄筋の内外は関係します。下記も併せて参考にしてください。
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
実務では縦筋を先に組み立て、横筋を後から結束していく施工手順が一般的です。
外側の縦筋のかぶり寸法の管理が重要で、スペーサーも縦筋側に取り付けます。
配筋図で縦横の位置関係を確認してから施工するようにしましょう。