本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
平成29年度 一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)No.17は、鋼材ダンパーを用いた制振構造を採用した鉄骨造の建築物に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。![]()
主架構の高性能鋼材、鋼材ダンパーの低降伏点鋼、取付け部の剛性、せん断パネル型ダンパーの疲労が問われます。決め手は、制振効果を高めるために、鋼材ダンパーの主架構への取付け部の剛性をどうするかです。
引っかけの核心は、制振効果を高めるために「鋼材ダンパーの主架構への取付け部の剛性を小さくした」としているところです。取付け部が柔らかいとダンパーに変形が伝わらないため、剛性は大きくします。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 主架構を無損傷とする目的で、柱梁部材にSN490より基準強度Fが大きい高性能鋼材SA440を用いるのは妥当です。正しい記述です。 |
| 2 | ○(正しい) | 地震エネルギーを効率的に吸収させるため、鋼材ダンパーにSN400より伸び能力の優れた低降伏点鋼LY225を用いるのは妥当です。正しい記述です。 |
| 3 | ×(最も不適当) | 制振効果を高めるには、鋼材ダンパーの主架構への取付け部の剛性を大きくします。小さくした、とする点が誤りです。 |
| 4 | ○(正しい) | せん断パネル型の鋼材ダンパーについて、繰返し変形下の疲労に対して累積損傷度による検討を行うのは妥当です。正しい記述です。 |
選択肢3は、制振効果を高めるために取付け部の剛性を小さくするとした点が誤りで、取付け部の剛性は大きくします。
独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。![]()
制振構造では、地震のエネルギーをダンパーに変形させて吸収させます。鋼材ダンパーは、それ自身が塑性変形することでエネルギーを吸収する装置です。効果を出すには、建物の層間変形が確実にダンパーに伝わって変形させる必要があります。
ダンパーと主架構をつなぐ取付け部の剛性が小さいと、層間変形がまず取付け部で吸収されてしまい、ダンパー本体まで変形が伝わりません。これではダンパーが十分に働けず、制振効果が下がります。効果を高めるには、取付け部の剛性を大きくして、変形を無駄なくダンパーに集中させます。
選択肢3は、取付け部の剛性を小さくして効果を高めるとしていますが、これは逆で誤りです。「ダンパーを効かせるには、取付け部を剛にして変形を伝える」と押さえます。
構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)や一級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。
通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。![]()
制振効果を高めるために、鋼材ダンパーの主架構への取付け部の剛性を小さくする。〇か×か。
×。取付け部が柔らかいと変形がダンパーに伝わりません。剛性は大きくします。
地震エネルギーを効率的に吸収させるため、鋼材ダンパーにはどのような鋼材を用いるか。
伸び能力に優れた低降伏点鋼(LY225など)を用います。早く降伏して安定して塑性変形します。
出典
※ この記事の確認日:2026年7月
