建築学生が学ぶ構造力学

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令和2年度 一級建築士 施工 No.19を解説、内外装工事に関する誤りを見抜くポイント

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令和2年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.19は、内外装工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

ビニル床シートの熱溶接、ALCパネルのはね出し、吹付け硬質ウレタンフォームの厚さの許容誤差、PCaカーテンウォールの目地幅が問われます。判断の決め手は、吹付け断熱材の厚さの許容誤差を、マイナス側まで認めてよいかです。

引っかけの核心は、吹付け硬質ウレタンフォームの吹付け厚さの許容誤差を±10mmとしているところにあります。許容誤差はマイナス側を認めず、0〜+10mmです。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ビニル床シートの熱溶接は、張付け後、接着剤が硬化した状態を見計らって行います。
2 ○(正しい) 縦壁ロッキング構法のパラペット部分は、外壁ALCパネルの厚さの6倍の長さをはね出して使用します。
3 ×(誤り) 吹付け厚さの許容誤差は0〜+10mm(マイナス側は0)です。±10mmは誤りです。
4 ○(正しい) PCaカーテンウォール部材の目地幅の寸法許容差は、特記がなければ±5mmとします。

選択肢3は、吹付け厚さの許容誤差を±10mmとした点が誤りで、マイナス側を認めず0〜+10mmとします。

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選択肢3のポイント

吹付け硬質ウレタンフォームは、現場で発泡させて吹き付ける断熱材です。所定の厚さがあって、はじめて設計どおりの断熱性能が出ます。

もし厚さが所定より薄くなると、その部分だけ断熱が効かず、結露や熱損失の原因になります。だから、厚さは所定の値を下回ってはなりません。許容誤差のマイナス側は0とし、プラス側だけ+10mmまで認めます。つまり0〜+10mmです。

選択肢3は±10mmとしており、これだと所定より10mm薄くてもよいことになってしまいます。覚えるべきは吹付け硬質ウレタンフォームの厚さの許容誤差は0〜+10mm(薄くしてはならない)ことです。

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覚え方

  • 吹付け硬質ウレタンフォームの厚さの許容誤差は0〜+10mm(マイナス側は0、薄くしてはならない)
  • 断熱材は所定厚さを下回ると性能が落ちるので、プラス側だけ許容する
  • ビニル床シートの熱溶接は、接着剤が硬化してから行う

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理解度チェック

Q.

吹付け硬質ウレタンフォームの吹付け厚さの許容誤差は、±10mmとしてよい。〇か×か。

×。許容誤差は0〜+10mmです。断熱材は所定厚さを下回ってはならないため、マイナス側は0とします。

Q.

ビニル床シート張りの熱溶接は、シートを張り付けた後、接着剤が硬化した状態を見計らって行う。〇か×か。

。接着剤が硬化する前に溶接すると、熱でシートが動くおそれがあるため、接着剤が硬化してから熱溶接を行います。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 内外装工事(吹付け硬質ウレタンフォームの厚さの許容誤差は0〜+10mm、ビニル床シートの熱溶接、ALCパネルのはね出し、PCaカーテンウォールの目地幅):JASS 24 断熱工事・JASS 26 内装工事・公共建築工事標準仕様書
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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