建築学生が学ぶ構造力学

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平成27年度 二級建築士 施工 No.17を解説、屋根工事・防水工事に関する誤りを見抜くポイント

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平成27年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.17は、屋根工事及び防水工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

金属板葺きの雨押え、粘土瓦の瓦桟木、シーリング材の除去、といの継手、保護コンクリートの伸縮調整目地が並びます。判断の決め手は、目地をどこにどの間隔で入れるかです。

引っかけの核心は、パラペットに最も近い伸縮調整目地を、立上りの仕上面から1.5mの位置に設けているところです。立上り際の目地は0.6m程度以内に寄せます。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢5(これが誤っている記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 金属板一文字葺きの壁面取合い部で、雨押え包み板を雨押え板の上端から壁面に沿って120mm立ち上げるのは適切です。
2 ○(正しい) 和形粘土瓦葺工法の瓦桟木に、幅21mm・高さ15mmのひのき材を使用するのは適切です。
3 ○(正しい) 付着したシリコーン系シーリング材を、硬化後の早い時期に取り除くのは適切です。
4 ○(正しい) 硬質ポリ塩化ビニル管製のといの継手を冷間接合とし、接着剤で固定するのは適切です。
5 ×(最も不適当) パラペットに最も近い伸縮調整目地は、立上りの仕上面から0.6m程度以内に設けます。1.5mでは離れすぎで不適当です。

選択肢5は、パラペットに最も近い目地を立上り面から1.5mの位置とした点が誤りで、立上り際は0.6m程度以内に設けます。

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選択肢5のポイント

アスファルト防水の押えコンクリート(保護コンクリート)は、日射や気温で伸び縮みします。この動きを逃がすために、伸縮調整目地をあらかじめ入れておきます。目地がないと、押えコンクリートが立上りを押して防水層を傷めます。

目地の入れ方は決まっています。パラペットなどの立上り際は、仕上面から0.6m程度以内に寄せて設けます。中間部は約3mごとの間隔で縦横に設けます。立上り際で目地が遠いと、そこに伸縮の力が集中して防水層を突き上げます。

選択肢5は立上り面から1.5mの位置としていますが、これは離れすぎで、0.6m程度以内が正しく、ここが誤りです。立上り際0.6m・中間3mの2つの数値を押さえておきましょう。

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覚え方

  • 保護コンクリートの伸縮目地は立上り際0.6m程度以内・中間約3mごと
  • 一文字葺きの雨押え包み板は上端から壁面に沿って120mm立ち上げる
  • 付着したシーリング材は硬化後の早い時期に取り除く
  • 硬質ポリ塩化ビニル管のといの継手は冷間接合で接着剤固定

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理解度チェック

Q.

保護コンクリートの伸縮調整目地のうち、パラペットに最も近い目地を立上りの仕上面から1.5mの位置に設けてよい。〇か×か。

×。立上り際の目地は仕上面から0.6m程度以内に設けます。1.5mでは離れすぎです。

Q.

硬質ポリ塩化ビニル管製のといの継手を冷間接合とし、接着剤で固定してよい。〇か×か。

。塩化ビニル管のといの継手は冷間接合とし、接着剤で固定します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成27年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • 保護コンクリートの伸縮調整目地(立上り際0.6m程度以内・中間約3mごと)・アスファルト防水:JASS 8 防水工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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