建築学生が学ぶ構造力学

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平成27年度 二級建築士 施工 No.18を解説、左官・タイル・石工事に関する誤りを見抜くポイント

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平成27年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.18は、左官工事、タイル工事及び石工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

せっこうプラスターの可使時間、セルフレベリング材の突起処理、密着張りの塗付け面積、接着剤張りの下地処理、石張りの裏込め間隔が並びます。判断の決め手は、下地処理に何を塗るかです。

引っかけの核心は、内壁タイルの接着剤張りで、下地面に吸水調整材を塗布しているところです。接着剤張りの下地に吸水調整材は塗りません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

2級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) せっこうプラスター塗りの上塗りで、加水後1時間経過したプラスターを使用するのは適切です。
2 ○(正しい) セルフレベリング材の硬化後、打継ぎ部や気泡跡周辺の突起をサンダーで削り取るのは適切です。
3 ○(正しい) 内壁タイルの密着張りで、張付けモルタルの1回の塗付け面積を2m²以内かつ20分以内に張り終える面積とするのは適切です。
4 ×(最も不適当) 内壁タイルの接着剤張りでは、下地面に吸水調整材を塗布しません。塗布すると接着剤の接着を妨げます。
5 ○(正しい) 内壁の石張りの空積工法で、石材裏面とコンクリート躯体面の間隔を40mmとするのは適切です。

選択肢4は、接着剤張りの下地面に吸水調整材を塗布するとした点が誤りで、接着剤張りの下地には吸水調整材を塗りません。

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選択肢4のポイント

吸水調整材は、モルタルを塗る前に下地へ塗る材料です。下地がモルタルの水分を吸いすぎるとドライアウトを起こすので、それを防ぐために薄い膜をつくります。つまり、モルタル塗りの下地処理に使う材料です。

一方、タイルの接着剤張りは、有機系の接着剤(弾性接着剤など)で直接タイルを張る工法です。ここで下地に吸水調整材を塗ると、その膜が接着剤と下地の間に入り込み、接着剤の付きを弱めます。だから接着剤張りの下地には吸水調整材を塗りません。

選択肢4は接着剤張りの下地に吸水調整材を塗布するとしていますが、これは接着不良の原因になり、ここが誤りです。吸水調整材はモルタル系、接着剤張りは塗らない、と役割を分けて覚えておきましょう。

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覚え方

  • 接着剤張りは下地に吸水調整材を塗らない(接着不良になる)
  • 吸水調整材はモルタル塗りの下地処理(ドライアウト防止)に使う
  • 密着張りの張付けモルタルは2m²以内・20分以内で張り終える
  • 石張り空積工法の裏込め間隔は40mm程度

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理解度チェック

Q.

内壁タイルの接着剤張りでは、下地面に吸水調整材を塗布してから張り付ける。〇か×か。

×。接着剤張りの下地には吸水調整材を塗布しません。塗ると接着剤の接着を妨げます。

Q.

内壁タイルの密着張りで、張付けモルタルの1回の塗付け面積は2m²以内かつ20分以内に張り終える面積とする。〇か×か。

。密着張りの張付けモルタルは2m²以内・20分以内で張り終える面積とします。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成27年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • タイル接着剤張りの下地処理(吸水調整材を塗布しない)・密着張り・石張り:JASS 15 左官工事/JASS 19 陶磁器質タイル張り工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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