建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 施工
  4. 令和3年
  5. > No.7 杭工事

令和3年度 二級建築士 施工 No.7を解説、杭工事に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和3年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.7は、杭工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

アースドリル工法、オールケーシング工法、セメントミルク工法、リバース工法、スライム処理が問われます。判断の決め手は、セメントミルク工法のアースオーガーを「どちらに回すか」です。

引っかけの核心は、アースオーガーの回転方向です。セメントミルク工法では、掘削するときも引き上げるときも正回転のままにします。逆回転させると、羽根に付いた土砂が落ちたり、注入した液を巻き上げて孔壁を乱します。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

2級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

2級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

本番形式で繰り返すなら、年度別の過去問題集が定番です。7年分を解いて出題パターンに慣れられます。受験する年度に対応した版を選んでください。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) アースドリル工法は、表層ケーシングを建て込み、安定液を注入しながらドリリングバケットで掘進します。
2 ○(正しい) オールケーシング工法は、ケーシングチューブを回転圧入しながら、ハンマーグラブで掘進します。
3 ×(誤り) 引上げ時に逆回転とした点が誤り。セメントミルク工法のオーガーは引上げ時も正回転です。
4 ○(正しい) リバース工法は、地下水位を確認し、水頭差を2m以上保つように掘進します。
5 ○(正しい) スライム処理は、一次処理を掘削完了直後に、二次処理をコンクリート打込み直前に行います。

選択肢3は、引上げ時に逆回転とした点が誤りで、掘削時も引上げ時も正回転とします。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢3のポイント

セメントミルク工法(プレボーリング根固め工法)では、アースオーガーで地中を掘削し、孔の底にセメントミルク(根固め液)を注入してから、既製杭を建て込みます。

このとき、オーガーを引き上げる動作も正回転のまま行います。逆回転させると、スクリューの羽根に付着した土砂が落下したり、注入した根固め液・杭周固定液を巻き上げて、孔の中をかき乱してしまいます。正回転で引き上げれば、土砂を上へ送り出しながら、孔壁を乱さずに抜けます。

選択肢3は「引上げ時には逆回転」としていますが、引上げ時も正回転が正しい動かし方です。掘削と引上げで回転方向を変えない点を押さえます。

効率よく仕上げるなら、二級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

覚え方

  • セメントミルク工法のアースオーガーは掘削時も引上げ時も正回転(逆回転は孔壁を乱すのでNG)
  • アースドリル工法は安定液+ドリリングバケット/オールケーシング工法はケーシング回転圧入+ハンマーグラブ/リバース工法は水頭差2m以上
  • 場所打ちコンクリート杭のスライム処理は一次(掘削完了直後)・二次(コンクリート打込み直前)の2回

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

セメントミルク工法のアースオーガーは、掘削中は正回転とし、引上げ時には逆回転とする。〇か×か。

×。引上げ時も正回転とします。逆回転させると孔壁を乱したり、注入した液を巻き上げます。

Q.

場所打ちコンクリート杭のスライム処理は、一次処理を掘削完了直後に、二次処理をコンクリート打込み直前に行う。〇か×か。

。スライム処理は一次(掘削完了直後)・二次(コンクリート打込み直前)の2回行います。

令和3年 二級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和3年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • セメントミルク工法のアースオーガーは引上げ時も正回転・各種場所打ち杭工法・スライムの一次二次処理:建築工事標準仕様書(JASS 4 基礎工事)等の杭工事の基本
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>