建築学生が学ぶ構造力学

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令和5年度 二級建築士 施工 No.5を解説、登り桟橋の勾配は30度以下を見抜くポイント

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令和5年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.5は、仮設工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題で問われていること

  1. 配電線付近の移動式クレーンの離隔距離
  2. ベンチマークの設置
  3. 単管足場の建地間隔
  4. 登り桟橋の勾配
  5. 施工済部分の現場事務所利用

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

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登り桟橋(傾斜した架設通路)は、勾配が急だと滑って転落する危険があります。そのため、登り桟橋の勾配は30度以下とします。滑止めの踏桟を設けても、この30度以下の規定は緩和されません。

選択肢4は勾配を35度としているので、30度を超えていて誤りなんです。登り桟橋の勾配は30度以下と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 200V配電線付近の移動式クレーンで離隔距離2.0mとするのは安全側で適切です。正しい記述です。
2 ○(正しい) ベンチマークを2箇所設け、移動しないよう周囲を養生するのは適切です。正しい記述です。
3 ○(正しい) 単管足場の建地間隔を桁行1.8m・はり間1.5mとするのは適切です。正しい記述です。
4 ×(誤り) 登り桟橋の勾配は30度以下。35度は急すぎで誤りです(踏桟では緩和されません)。
5 ○(正しい) 工事監理者の承諾を得て施工済の一部を現場事務所に使うのは適切です。正しい記述です。

選択肢4の「勾配を35度とした」という記述が誤りで、登り桟橋の勾配は30度以下です。

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選択肢4のポイント

選択肢4は、踏桟を設けたうえで登り桟橋の勾配を「35度」としていますが、ここが急すぎて誤りです。登り桟橋(傾斜した架設通路)の勾配は30度以下とします。

傾斜が急だと人が滑って転落する危険が高まりますね。だから登り桟橋の勾配は30度以下が原則です(階段を設けたものや高さ2m未満で丈夫な手掛けを設けたものは例外)。なお、勾配が15度を超える場合は滑止めのための踏桟などを設けますが、踏桟を設けても30度以下の上限は緩和されません。

誤りの核心は、踏桟を理由に勾配を35度(30度以下を超える)まで認めた点です。ザックリ言えば、「登り桟橋は30度以下」ということです。登り桟橋の勾配は30度以下と押さえましょう。

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覚え方

  • 登り桟橋(架設通路)の勾配は30度以下(踏桟を設けても緩和されない)
  • 勾配が15度を超える場合は滑止めの踏桟を設ける
  • 単管足場の建地間隔は桁行1.85m以下・はり間1.5m以下
  • ベンチマークは2箇所設け移動しないよう養生/施工済部分の現場事務所利用は工事監理者の承諾を得て可

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Q.

登り桟橋(架設通路)の勾配は、何度以下?

30度以下です。滑止めの踏桟を設けても、この上限は緩和されません。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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