建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 構造
  4. > 木造(軸組) まとめ

木造(軸組)のまとめ【過去10年分】|一級建築士試験 構造の過去問・頻出ポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

木造(軸組工法)は一級建築士 構造のNo.9で毎年1問出ます。問われるのは耐力壁の量と配置(四分割法)・各部の仕様規定の数値です。数値や大小を少しずらして誤りを作るので、まず量と配置を分けて押さえます。

木造軸組と筋かいの図。筋かいがない軸組は地震や風の水平力で平行四辺形に変形する。筋かいを入れると三角形になって固まり、変形を防ぐ。
筋かい(耐力壁)は、軸組が平行四辺形に変形するのを三角形で固めて防ぐ
建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

構造は数値や公式が多い分野です。高さ・面積・荷重・断面などを1冊で引けると、問題演習の確認が早くなります。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

耐力壁の量と配置の早見表

項目 内容
壁量地震力・風圧力に対し、壁倍率に応じた耐力壁で必要壁量を満たす
壁倍率耐力壁の強さの倍率。上限は5(9cm角の筋かい=3、たすき掛けは2倍だが上限5)
四分割法各方向の両端から1/4の区画(側端部分)で配置のバランスを確認する
壁率比=(壁量充足率の小さい方)÷(大きい方)。両側端の充足率が両方1.0を超えれば確認不要、それ以外は壁率比0.5以上が必要

似た用語や数値が混ざって覚えづらいなら、講義で体系立てて整理すると定着が早いです。スタディングの建築士講座は無料で試せます(スキマ時間・大手の約1/10)。

各部の仕様 早見表(数値と大小関係)

項目 覚えるポイント
柱の有効細長比圧縮力を負担する柱は150以下
布基礎の底盤の厚さ構造計算をしない場合、15cm以上(立上り部分の厚さは12cm以上)
梁・母屋の継手位置曲げモーメントの小さい位置(支点付近)に設ける。中央部は不可
梁の横座屈の防止梁せいを大きくするより、梁幅を大きくするほうが効果的
切欠き(断面欠損)切欠いた部分は正味断面で評価する(耐力は低下する)

まとまった机の時間が取りにくいなら、スマホ完結のスキマ時間学習が向いています。スタディングの建築士講座を無料で試せます(大手の約1/10)。

毎年問われる論点(○が正しい・×が誤りの定番)

論点 正しい記述(○)と、よくある誤り(×)
布基礎の底盤の厚さ ○ 15cm以上/× 構造計算をせず12cmとした
継手の位置 ○ 曲げの小さい位置(支点付近)/× 中央部付近に設ける
梁の横座屈の防止 ○ 梁幅を大きくするほうが効果的/× 梁せいを大きくするほうが効果的
耐力壁の配置 ○ 量だけでなく四分割法でバランスを確認/× 量を満たせば配置は自由

覚え方

耐力壁は量+配置(四分割法で壁率比0.5以上)。壁倍率の上限は5。柱の有効細長比は150以下。継手は曲げの小さい位置、横座屈は梁幅で防ぐ、布基礎の底盤は15cm以上、で数値と大小を固めます。

頻出ポイントは、要点を絞った講義で一気に押さえると速いです。スキマ時間でインプットを固めたいなら、スタディングの建築士講座を無料で試せます(スマホ完結・大手の約1/10)。

過去問の肢で確認

Q.

木造2階建てで、布基礎の底盤の厚さを、所定の構造計算を行わずに12cmとした。〔R7 No.9〕

×。布基礎の底盤の厚さは15cm以上が必要です(12cmでは不足)。立上り部分の厚さ12cm以上と混同させる出題です。

Q.

母屋の継手は、できるだけ小屋束間の中央部付近に設ける。〔R6 No.9〕

×。継手は曲げモーメントの小さい位置(支点付近)に設けます。中央部は曲げが大きく、継手には不利です。

Q.

梁の横座屈を防止するためには、梁せいを大きくするよりも、梁幅を大きくするほうが効果的である。〔R6 No.9〕

。横座屈は梁が横に倒れる現象なので、梁幅を大きくするほうが効きます。梁せいを増やすと曲げには強くなりますが横座屈には不利な側です。

過去問の出題一覧(一級建築士 構造)

年度 No. 正解 主に問われた論点
令和7年93細長比・壁倍率・布基礎・壁量と四分割法
令和6年93柱・横架材(継手位置・横座屈・切欠き)
令和5年92耐力壁の量と配置・各部の仕様
令和4年92木造軸組(柱・横架材・接合)
令和3年93木造軸組(壁量計算・四分割法)
令和2年94木造軸組(壁量・耐力壁の配置)
令和元年91木造軸組(壁量の計算)
平成30年91木造軸組(各部の仕様)
平成29年93木造軸組
平成28年92木造軸組

※ 過去10年分(平成28年〜令和7年)を確認。壁量・壁倍率・四分割法・柱の細長比・継手位置・横座屈などが、毎年No.9前後でくり返し出題されています。令和5年以前の解説リンクは順次追加予定です。

次に確認するページ

構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)一級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

出典・参考

  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科IV(構造)問題」各年度
  • 各年度の正答は同センター公表の「正答肢」による
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>