建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 構造
  4. 平成28年
  5. > No.27 木材

平成28年度 一級建築士 構造 No.27を解説、木材に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成28年度 一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)No.27は、木材に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

木材の熱伝導率、含水率と腐朽、繊維方向の基準強度の大小、乾燥収縮率の方向による大小が問われます。決め手は、乾燥収縮率の大小関係です。

引っかけの核心は、乾燥収縮率の大小を「繊維方向>半径方向>年輪の接線方向」としているところです。実際は逆で、接線方向>半径方向>繊維方向です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

構造は数値や公式が多い分野です。高さ・面積・荷重・断面などを1冊で引けると、問題演習の確認が早くなります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 木材の熱伝導率は、普通コンクリートに比べて小さい値です。正しい記述です。
2 ○(正しい) 木材は、一般に含水率が25〜35%を超えると腐朽しやすくなります。正しい記述です。
3 ○(正しい) 無等級材の繊維方向の基準強度の大小は、曲げ>圧縮>引張です。正しい記述です。
4 ×(最も不適当) 乾燥収縮率は接線方向>半径方向>繊維方向です。繊維方向>半径方向>接線方向、とする点が逆で誤りです。

選択肢4は、乾燥収縮率の大小を繊維方向から並べた点が誤りで、正しくは接線方向>半径方向>繊維方向です。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢4のポイント

木材は、乾燥すると方向によって収縮の度合いが変わります。最も大きいのが年輪の接線方向、次いで半径方向で、繊維方向はごくわずかです。

おおまかな比は、接線方向・半径方向・繊維方向の順で小さくなり、接線方向が最も大きくなります。繊維方向の収縮はほとんど無視できる程度です。

選択肢4は繊維方向を最大とする逆順にしていますが、実際は接線方向が最大です。「収縮は接線>半径>繊維」と押さえます。

構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)一級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • 乾燥収縮率は 接線方向>半径方向>繊維方向(繊維方向はごくわずか)
  • 木材の熱伝導率は普通コンクリートより小さい
  • 木材は含水率25〜35%を超えると腐朽しやすい
  • 無等級材の繊維方向の基準強度は 曲げ>圧縮>引張

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

木材の乾燥収縮率は、繊維方向>半径方向>接線方向である。〇か×か。

×接線方向>半径方向>繊維方向です。

Q.

無等級材の繊維方向の基準強度の大小関係は。

曲げ>圧縮>引張です。

平成28年 一級建築士 構造 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(構造)問題」
  • 木材(乾燥収縮率は接線>半径>繊維、熱伝導率、含水率と腐朽、基準強度の大小):木質構造設計規準ほか。
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>