建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 構造
  4. 平成28年
  5. > No.26 構造計画

平成28年度 一級建築士 構造 No.26を解説、構造計画に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成28年度 一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)No.26は、建築物の構造計画に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

塔状建築物の転倒抵抗、異種構造の併用、エスカレーターの脱落防止、床の固有振動数と居住性が問われます。決め手は、塔状建築物の転倒抵抗力を増やすために基礎をどうするかです。

引っかけの核心は、アスペクト比が大きい塔状建築物で、大地震時の転倒抵抗力を増やすために「基礎構造を軽量化する」としているところです。転倒抵抗力を増やすには、基礎を重くします。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

構造は数値や公式が多い分野です。高さ・面積・荷重・断面などを1冊で引けると、問題演習の確認が早くなります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) 転倒抵抗力を増やすには基礎を重くします。基礎構造を軽量化する、とする点が逆で誤りです。
2 ○(正しい) 構造形式構造種別が異なる構造を併用する場合は、それぞれの特性を踏まえて計画します。正しい記述です。
3 ○(正しい) エスカレーターは、大地震時に耐震ブレースのように挙動して破損・脱落しないよう計画します。正しい記述です。
4 ○(正しい) 床の鉛直方向の固有振動数が10Hz以下となる場合は、振動に対する居住性の検討を行います。正しい記述です。

選択肢1は、転倒抵抗力を増やすために基礎を軽量化するとした点が誤りで、転倒抵抗力を増やすには基礎を重くします。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢1のポイント

アスペクト比(幅に対する高さの比)が大きい塔状の建築物は、地震時に転倒しやすくなります。転倒に抵抗するのは、建築物の自重や基礎の重さによる復元モーメントです。

したがって、転倒抵抗力を増やすには、基礎構造を重くするのが有効です。基礎を軽量化すると、復元モーメントが減り、転倒しやすくなります。

選択肢1は転倒抵抗力を増やす目的で基礎を軽量化しており、逆です。「転倒抵抗力を増やすには基礎を重く」と押さえます。

構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)一級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • 塔状建築物の転倒抵抗力を増やすには基礎を重くする(軽量化は逆)
  • 異種の構造形式・種別を併用するときは各特性を踏まえて計画
  • エスカレーターは大地震時の破損・脱落を防ぐよう計画
  • 床の固有振動数が10Hz以下なら居住性の検討を行う

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

塔状建築物の転倒抵抗力を増やすために、基礎構造を軽量化する。〇か×か。

×。転倒抵抗力を増やすには基礎を重くします。

Q.

床の鉛直方向の固有振動数が何Hz以下になると、居住性の検討を行うか。

10Hz以下です。

平成28年 一級建築士 構造 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(構造)問題」
  • 構造計画(塔状建築物の転倒抵抗は基礎を重く、異種構造の併用、エスカレーターの脱落防止、床の固有振動数と居住性):建築物荷重指針ほか。
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>