建築学生が学ぶ構造力学

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平成30年度 一級建築士 施工 No.23を解説、エポキシ樹脂注入の器具撤去時期を見抜くポイント

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平成30年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.23は、各種改修工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

改修工事では、はつり機械、アスベスト除去、ひび割れ注入、建具のかぶせ工法が問われます。とくにエポキシ樹脂注入工法で注入器具をいつ撤去するかが要点です。

核心は器具の撤去時期です。エポキシ樹脂注入工法では、樹脂が硬化するまで注入器具を付けたまま養生し、硬化後に撤去します。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

改修工事は、ひび割れ注入の手順やアスベスト除去の養生など、工程の順序で差がつきます。改修の監理指針に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 防水改修工事で、躯体の損傷を防ぐため、ハンドブレーカーを質量15kg未満のものとするのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) アスベスト除去工事で、除去材料をプラスチック袋に入れ、空気を抜く際に材料が湿潤化していることを確認するのは妥当です。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) エポキシ樹脂注入工法では、樹脂が硬化した後に注入器具を撤去します。硬化する前に撤去するとした点が不適当です。
4 ○(適当) アルミ建具のかぶせ工法で、躯体との取合い部のシーリングを、ボンドブレーカーを省略して三面接着とするのは(ムーブメントの小さい目地として)妥当です。適当な記述です。

選択肢3は、注入器具を硬化する前に撤去するとした点が誤りで、硬化後に撤去します。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

エポキシ樹脂注入工法(自動式低圧注入など)は、コンクリートのひび割れに注入器具を取り付け、低い圧力で時間をかけてエポキシ樹脂を奥まで注入する工法です。

注入した樹脂が硬化する前に器具を外すと、注入圧が抜けて樹脂が逆流したり、ひび割れの奥まで充填しきれません。そこで、樹脂が硬化するまで器具を付けたまま養生し、硬化を確認してから器具とシール材を撤去します。

選択肢3は、硬化する前に注入器具を撤去するとしています。注入材が逆流・漏出するおそれがあるので、最も不適当です。

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覚え方

  • エポキシ樹脂注入工法=樹脂が硬化するまで器具を付けたまま養生し、硬化後に撤去
  • 硬化前に外すと注入圧が抜けて逆流・充填不足のもと
  • 防水改修のハンドブレーカー=躯体損傷防止で質量15kg未満
  • アスベスト除去=材料を湿潤化し、プラスチック袋で二重に梱包して空気を抜く

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理解度チェック

Q.

エポキシ樹脂注入工法で、注入器具はいつ撤去する?

樹脂が硬化した後です。硬化するまでは器具を付けたまま養生します。

Q.

防水改修ではつり用のハンドブレーカーは、どのくらいの質量のものを使う?

躯体の損傷を防ぐため、質量15kg未満のものを用います。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築改修工事監理指針・公共建築改修工事標準仕様書(エポキシ樹脂注入工法/防水改修/アスベスト除去)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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