建築学生が学ぶ構造力学

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令和元年度 一級建築士 施工 No.3を解説、既製杭の支持層確認を見抜くポイント

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令和元年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.3は、材料管理及び品質管理に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

材料管理・品質管理では、材料の受入れ検査の進め方と、各工事の品質確認の方法が問われます。とくに既製杭の支持層をどこまで確認するかが要点です。

核心は支持層の確認範囲です。セメントミルク工法などの埋込み杭では、支持層に達したことを全数の杭で確認します。過半の杭だけで足りるわけではありません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

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品質管理は「全数か抜取りか」「いつ・誰が確認するか」を区別すると安定します。標準仕様書に沿った参考書で、杭・コンクリートの確認方法を整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 立会い検査に合格した材料と同種のものは、以後は書類確認と抽出検査で対応するのは合理的な品質管理です。適当な記述です。
2 ○(適当) JISマークやJASマークの表示がある材料は、品質・性能が規格に適合していることが示されるため、品質性能の証明書の確認を省略できます。適当な記述です。
3 ○(適当) 鉄筋は、有害な損傷・曲がりがないことを確かめ、原則として常温で加工・組立てを行うことを確認します。適当な記述です。
4 ×(最も不適当) セメントミルク工法では、支持層への到達を全数の杭で確認します。掘削深さやオーガー駆動電流値などで確かめるもので、過半の杭だけとした点が不適当です。

選択肢4は、支持層の確認を過半の杭で足りるとした点が誤りで、埋込み杭では全数の杭で支持層への到達を確認します。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

セメントミルク工法は、アースオーガーで掘削しながら根固め液・杭周固定液を注入し、既製コンクリート杭を建て込む埋込み工法です。打込み杭のような明確な打止り(打撃の手応え)が生じません。

そのため支持層への到達は、掘削深さ、オーガー駆動装置の電流値(積分電流値)の変化、土質の確認などを組み合わせて判断します。打止りがない以上、1本ごとに確認する必要があり、全数の杭で支持層を確認します。

選択肢4は、支持層の確認を過半の杭でよいとしています。埋込み杭では全数の確認が原則なので、最も不適当です。

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覚え方

  • 既製杭の埋込み工法(セメントミルク工法)の支持層確認=全数の杭。掘削深さ・オーガー電流値で判断する。過半ではない
  • 立会い検査に合格した材料と同種=以後は書類確認+抽出検査でよい
  • JIS/JASマーク表示品=品質性能の証明書の確認を省略できる
  • 鉄筋=有害な損傷・曲がりを除き、原則として常温で加工・組立て

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理解度チェック

Q.

セメントミルク工法の支持層の確認は、過半の杭で足りる?

足りません。打止りが生じない埋込み工法なので、全数の杭で掘削深さ・電流値等により支持層への到達を確認します。

Q.

JISマークやJASマークの表示がある材料の品質性能証明書は?

確認を省略できます。規格適合が表示で示されるためです。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 公共建築工事標準仕様書、日本建設業連合会「杭の施工管理における支持層到達の確認方法(既製コンクリート杭 埋込み工法)」
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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