建築学生が学ぶ構造力学

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令和元年度 一級建築士 施工 No.15を解説、木筋かいの寸法と壁倍率を見抜くポイント

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令和元年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.15は、木工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

木工事では、土台まわり・接着・筋かい・接合金物などの納まりが問われます。とくに筋かいの寸法と壁倍率の対応が要点です。

核心は片筋かいの寸法です。壁倍率2.0とするには、厚さ45mm×幅90mmの木材が必要です。厚さ30mm×幅90mmは壁倍率1.5にとどまります。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

木工事は、筋かいの寸法と壁倍率(30×90で1.5、45×90で2.0)などを数値で覚えると安定します。JASS11・告示に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) ねこ土台(基礎パッキン)を使う場合、外周部の土台の全周にわたって、1mあたり有効面積75cm²以上の換気を確保するのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) 建具枠や間仕切壁の下地に使う木れんがを、ヒノキ等の材で、木れんが用接着剤を用いてコンクリート面に張り付けるのは妥当です。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) 片筋かいで壁倍率2.0とするには、厚さ45mm×幅90mmの木材が必要です。厚さ30mm×幅90mmは壁倍率1.5なので、壁倍率2.0に用いるとした点が不適当です。
4 ○(適当) 鉄筋コンクリート造の内部仕上げの木工事で、土台(受け材)の取付けにあと施工アンカーを用いるのは妥当です。適当な記述です。

選択肢3は、壁倍率2.0の片筋かいに厚さ30mm×幅90mmを用いるとした点が誤りで、壁倍率2.0には厚さ45mm×幅90mmが必要です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

木材の筋かいは、寸法によって壁倍率(耐力壁としての強さの係数)が決まっています。片筋かいの場合、厚さ1.5cm×幅9cm(引張のみ)で倍率1.0、厚さ3cm×幅9cmで倍率1.5、厚さ4.5cm×幅9cmで倍率2.0、9cm×9cmで倍率3.0です(令46条・告示)。

壁倍率2.0を確保するには、厚さ45mm(4.5cm)×幅90mm(9cm)の木材が必要です。厚さ30mm×幅90mmでは倍率1.5にとどまります。

選択肢3は、壁倍率2.0に厚さ30mm×幅90mmを用いるとしています。30mm×90mmは倍率1.5の寸法なので、最も不適当です。

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覚え方

  • 木の片筋かいの壁倍率=30mm×90mmで1.5、45mm×90mmで2.0、90mm×90mmで3.0(令46条・告示)
  • 引張のみの筋かい(厚さ15mm×幅90mm以上)=壁倍率1.0
  • ねこ土台=外周の土台全周に1mあたり有効面積75cm²以上の換気
  • 木れんが=木れんが用接着剤でコンクリート面に張り付け/RC造の木工事の受け材はあと施工アンカーで取付け可

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理解度チェック

Q.

片筋かいで壁倍率2.0とするには、どの寸法の木材が必要?

厚さ45mm×幅90mmです。厚さ30mm×幅90mmは壁倍率1.5にとどまります。

Q.

ねこ土台を使う場合の床下換気は、どの程度確保する?

外周部の土台の全周にわたって、1mあたり有効面積75cm²以上を確保します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築基準法施行令第46条・関係告示(筋かいの寸法と壁倍率)、建築工事標準仕様書JASS11(木工事)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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