建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 施工
  4. 令和3年
  5. > No.6 土工事・山留め工事

令和3年度 一級建築士 施工 No.6を解説、土工事・山留め工事の不適当な記述を見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和3年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.6は、土工事及び山留め工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題で問われていること

  1. ウェルポイントに接続するライザーパイプの役割
  2. ヒービング防止のための山留め壁背面地盤のすき取り
  3. リチャージ工法における必要揚水量の見込み
  4. 切ばりと切ばり支柱が重なった場合の処理

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

本番形式で繰り返すなら、年度別の過去問題集が定番です。7年分を解いて出題パターンに慣れられます。受験する年度に対応した版を選んでください。

ウェルポイント工法ライザーパイプは、管の中を真空にして地下水を吸い上げる揚水管です。だからスリット形ストレーナー管(穴あきの集水管)にしてしまうと、真空が保てず揚水できません。

地中の水を集める穴あきのストレーナーは、先端のウェルポイント側についています。ライザーパイプはそれを地上のポンプにつなぐ管なんですね。選択肢1は揚水管に集水用のスリット管を使うとしているので誤りです。ライザーパイプは真空で揚水する管(穴あきにしない)と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ライザーパイプは真空で揚水する管。スリット形ストレーナー管では真空が保てず揚水できない
2 ○(正しい) ヒービング防止に、外周に余裕があれば山留め壁背面地盤をすき取って荷重を軽減するのは正しい。
3 ○(正しい) リチャージ工法は復水するため、必要揚水量を復水しない場合より多く計画する。正しい。
4 ○(正しい) 切ばりが支柱と重なったので支柱を切り欠いて補強し、切ばりを通りよくまっすぐ設置するのは正しい。

選択肢1は、揚水管であるライザーパイプにスリット形ストレーナー管を用いたとした点が誤りで、真空が抜けて揚水できなくなります。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢1のポイント

選択肢1は「ウェルポイントに接続するライザーパイプについては、揚水能力を確保するために、スリット形ストレーナー管を用いた」としています。ライザーパイプを穴あき管にしてよいかが論点です。

ウェルポイント工法は、先端の集水部(ウェルポイント)で地下水を集め、それをライザーパイプ(揚水管)でポンプに導いて吸い上げる工法です。吸い上げの力は、管の中を真空にすることで生まれます。

もしライザーパイプにスリット(穴)が入っていると、そこから空気を吸ってしまい真空が保てません。結果として揚水能力はかえって落ちます。穴あきのストレーナーは集水部であるウェルポイント側に必要なもので、揚水管には使いません。集めるのは先端、運ぶのがライザーパイプと整理しておきましょう。

効率よく仕上げるなら、一級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

覚え方

  • ライザーパイプ=真空で揚水する管(スリット・穴あきにしない)。集水のストレーナーは先端のウェルポイント側
  • ヒービング防止=山留め壁背面地盤のすき取り(荷重軽減)
  • リチャージ工法は復水するので、必要揚水量を多めに見込む
  • 切ばりは通りよくまっすぐ。支柱と重なれば支柱を切り欠いて補強

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

一問一答

Q.

ウェルポイントのライザーパイプに、スリット形ストレーナー管を使ってよい?

使えません。ライザーパイプは管の中を真空にして揚水する管なので、スリット(穴)があると空気を吸って真空が保てず、揚水能力が落ちます。集水用の穴あきストレーナーは先端のウェルポイント側に付きます。

令和3年 一級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和3年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書・同解説 JASS 3(土工事及び山留め工事)
  • 建築工事監理指針
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>