建築学生が学ぶ構造力学

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平成27年度 二級建築士 構造 No.20を解説、木材・木質材料に関する誤りを見抜くポイント

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平成27年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.20は、木材・木質材料に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

加圧式防腐処理木材の再処理、板目材の変形、含水率と強度・繊維飽和点、インシュレーションボードの正体、構造用集成材や合板の異方性が問われます。決め手は、インシュレーションボードがどんな板かです。

引っかけの核心は、選択肢4の材料の取り違えです。木材の小片に接着剤を加え加熱圧縮成形した板はパーティクルボードで、インシュレーションボードは木材繊維を成形した軟質繊維板です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 加圧式防腐処理木材は、現場で切断加工した場合、加工した面を再処理して使用します。
2 ○(正しい) 板目材は、乾燥すると木表側に凹に反るように変形します。
3 ○(正しい) 木材の強度は一般に含水率の増加に伴い低下しますが、繊維飽和点以上ではほぼ一定です。
4 ×(不適当) 木材の小片に接着剤を加えて加熱圧縮成形したものはパーティクルボードです。これをインシュレーションボードとした点が誤りです。
5 ○(正しい) 構造用集成材や合板は、繊維方向や積層方向などによって、強度性能上の異方性を持ちます。

選択肢4は、インシュレーションボードを「木材の小片に接着剤を加えて加熱圧縮成形したボード」とした点が誤りで、それはパーティクルボードです。インシュレーションボードは木材繊維を成形した密度の低い軟質繊維板です。

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選択肢4のポイント

パーティクルボードは、木材の小片(チップ)に接着剤を加えて加熱圧縮成形した板です。小片を固めて成形するため、比較的密度が高くなります。

一方のインシュレーションボードは、木材を繊維状にほぐして成形した繊維板の一種で、密度の低い軟質繊維板です。断熱や吸音の下地などに使われます。

選択肢4は、インシュレーションボードにパーティクルボードの説明を当てています。「小片=パーティクル・繊維で軟質=インシュレーション」と押さえておきましょう。

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覚え方

  • 小片を固めた板=パーティクルボード/木材繊維の軟質繊維板=インシュレーションボード
  • 板目材は乾燥すると木表側に凹に反る
  • 木材の強度は、繊維飽和点以上ではほぼ一定

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理解度チェック

Q.

インシュレーションボードは、木材の小片に接着剤を加えて加熱圧縮成形したボードである。〇か×か。

×。それはパーティクルボードです。インシュレーションボードは密度の低い軟質繊維板です。

Q.

木材の強度は、含水率が繊維飽和点以上ではほぼ一定である。〇か×か。

。繊維飽和点以上では、含水率が変わっても強度はほぼ一定です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成27年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 木材・木質材料(インシュレーションボードは軟質繊維板、小片を固めるのはパーティクルボード、繊維飽和点以上で強度はほぼ一定、集成材・合板は異方性):JIS A 5905・JIS A 5908ほか
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

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