建築学生が学ぶ構造力学

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平成29年度 二級建築士 構造 No.12を解説、木質構造に関する誤りを見抜くポイント

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平成29年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.12は、木質構造に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

土台継手のアンカーボルト位置、軒桁と小屋梁の仕口、ドリフトピン接合と含水率、圧縮筋かいの寸法、柱の浮き上がり軸力が問われます。決め手は、土台継手でアンカーボルトを設置する位置です。

引っかけの核心は、選択肢1「土台継手の下木の端部に、アンカーボルトを設置した」です。土台継手では、上木の端部を押さえる位置にアンカーボルトを設置します。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(不適当) アンカーボルトは土台継手の上木の端部を押さえる位置に設置します。下木の端部とした点が誤りです。
2 ○(正しい) 軒桁と小屋梁の仕口を、羽子板ボルトで緊結しました。正しい記述です。
3 ○(正しい) ドリフトピン接合で、施工時の木材の含水率が20%以上だったので、接合部の許容せん断耐力を低減しました。正しい記述です。
4 ○(正しい) 圧縮力を負担する筋かいに、厚さ3cm・幅9cmの木材を使用しました。正しい記述です。
5 ○(正しい) 水平力が作用した場合に生じる柱の浮き上がり軸力は、柱の位置に応じて水平力時の柱軸力を低減して算定しました。正しい記述です。

選択肢1は、土台継手の下木の端部にアンカーボルトを設置した点が誤りで、上木の端部を押さえる位置に設置します。

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選択肢1のポイント

土台の継手は、下木(女木)の上に上木(男木)を重ねる形になります。継手部分では、上木が浮き上がりやすくなります。

そこで、アンカーボルトは上木の端部を上から押さえる位置に設置します。こうすれば、上木と下木の両方を基礎に固定できます。下木側に設けると上木を押さえられません。

選択肢1は下木の端部としていますが、正しくは上木の端部です。「土台継手のアンカーボルトは上木を押さえる」と押さえます。

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覚え方

  • 土台継手のアンカーボルトは上木(男木)の端部を押さえる位置に設置(下木ではない)
  • 軒桁と小屋梁の仕口は羽子板ボルトで緊結
  • ドリフトピン接合は含水率20%以上で許容せん断耐力を低減
  • 圧縮筋かいは厚さ3cm以上×幅9cm以上の木材

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理解度チェック

Q.

土台継手では、下木の端部にアンカーボルトを設置する。〇か×か。

×上木の端部を押さえる位置に設置する。

Q.

圧縮力を負担する木材の筋かいの最小寸法は。

厚さ3cm以上×幅9cm以上

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 木質構造(アンカーボルトは土台継手の上木端部、羽子板ボルト、圧縮筋かいの寸法):建築基準法施行令第42条・第45条ほか。
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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