建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 構造
  4. 令和3年
  5. > No.12 接合金物

令和3年度 二級建築士 構造 No.12を解説、木造の接合金物に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和3年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.12は、木造建築物に用いる接合金物とその用途に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

山形プレート、短ざく金物、柱脚金物、火打金物、くら金物という、木造の接合金物と用途の組合せが問われます。各金物がどこをつなぐ・補強する材かを押さえれば判断できます。

引っかけの核心は、火打金物です。火打金物は、床組や小屋組などの水平構面で、直角に交わる横架材の隅角部を補強する金物です。屋根の隅木と横架材の接合に用いるものではありません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

構造は数値や公式が多い分野です。高さ・面積・荷重・断面などを1冊で引けると、問題演習の確認が早くなります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 山形プレートは、柱と土台、柱と桁の接合に用います。
2 ○(正しい) 短ざく金物は、胴差同士の接合に用います。
3 ○(正しい) 柱脚金物は、玄関の独立柱等の柱脚支持に用います。
4 ×(誤り) 火打金物を隅木と横架材の接合に用いるとした点が誤り。火打金物は床組・小屋組の隅角部を補強する金物です。
5 ○(正しい) くら金物は、垂木と軒桁、垂木と母屋の接合に用います。

選択肢4は、火打金物を隅木と横架材の接合に用いるとした点が誤りで、火打金物は水平構面の隅角部を補強する金物です。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢4のポイント

火打金物は、床組や小屋組などの水平構面で、直角に交わる横架材の入隅(隅角部)に斜めに取り付ける補強金物です。地震や風による水平力で、水平構面が平行四辺形にゆがむのを防ぎます。木材の火打梁・火打土台を金物で置き換えたものです。

一方、「隅木と横架材の接合」は、寄棟屋根などで斜めに架かる隅木を軒桁などにつなぐ接合で、火打金物の用途ではありません。火打金物は水平面の隅の補強、と覚えます。

選択肢4は、火打金物の用途を取り違えています。火打金物=床組・小屋組の隅角部を補強する金物、と押さえると見抜けます。

構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)二級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • 火打金物=床組・小屋組の隅角部を補強(水平力でゆがまないように)。隅木と横架材の接合ではない
  • 山形プレート=柱と土台・桁/短ざく金物=胴差同士
  • 柱脚金物=独立柱の柱脚支持/くら金物=垂木と軒桁・母屋

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

火打金物は、屋根の隅木と横架材の接合に用いる金物である。〇か×か。

×。火打金物は床組・小屋組の隅角部を補強する金物です。隅木と横架材の接合に用いるものではありません。

Q.

山形プレートは、柱と土台、柱と桁の接合に用いる。〇か×か。

。柱と横架材を緊結する金物として用います。

令和3年 二級建築士 構造 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和3年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 火打金物は床組・小屋組の隅角部を補強する金物・山形プレート・短ざく金物・柱脚金物・くら金物:木造の接合金物
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>