建築学生が学ぶ構造力学

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平成28年度 二級建築士 施工 No.6を解説、木造住宅の基礎工事に関する誤りを見抜くポイント

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平成28年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.6は、木造住宅の基礎工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

捨コンクリート地業の目的、アンカーボルトの埋込み長さ、布基礎の主筋と間隔、立上りの厚さ、床下防湿フィルムが並びます。判断の決め手は、捨コンクリート地業を何のために行うかです。

引っかけの核心は、捨コンクリート地業を「地盤を強化する目的」で行うとしているところです。捨コンクリート地業は、墨出しや配筋・型枠の基準面をつくるために行います。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) 捨コンクリート地業は、墨出しや配筋・型枠の基準面をつくる目的で行います。地盤を強化する目的とするのは誤りです。
2 ○(正しい) アンカーボルトのコンクリートへの埋込み長さを250mm以上とするのは適切です。
3 ○(正しい) 布基礎の底盤部分の主筋にD10を用い、間隔を300mmとするのは適切です。
4 ○(正しい) 布基礎の立上りの厚さを150mmとし、セパレーターで型枠幅を固定するのは適切です。
5 ○(正しい) 床下防湿で厚さ0.15mmのポリエチレンフィルムを重ね幅150mmで敷き詰めるのは適切です。

選択肢1は、捨コンクリート地業を地盤の強化のためとした点が誤りで、正しくは墨出し・配筋・型枠の基準面をつくるために行います。

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選択肢1のポイント

捨コンクリートは、掘削した底面や砕石の上に薄く打つコンクリートです。その上に基準となる墨を出し、鉄筋を組み、型枠を建て込みます。役割は、作業の基準面をつくることです。

地盤そのものを固く強くするのは、砂利地業や砕石地業です。砂利・砕石を敷いて締め固め、地盤に荷重を分散させます。捨コンクリート地業は、この上に載る薄いコンクリートで、地盤の耐力を高めるものではありません。

選択肢1は「地盤を強化する目的」としていますが、目的の取り違えです。捨コンクリート=基準面づくり、砂利・砕石地業=地盤の締め固めという役割で分けて覚えます。捨コンクリートの厚さは50mm程度です。

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覚え方

  • 捨コンクリート地業は墨出し・基準面用(地盤強化は砂利・砕石地業)
  • 砂利地業・砕石地業=地盤を締め固めて荷重を分散
  • アンカーボルトの埋込み長さは250mm以上
  • 床下防湿フィルムは厚さ0.15mm・重ね幅150mm

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理解度チェック

Q.

捨コンクリート地業は、地盤を強化する目的で行う。〇か×か。

×。捨コンクリート地業は墨出しや基準面をつくる目的で行います。地盤強化は砂利・砕石地業の役割です。

Q.

アンカーボルトのコンクリートへの埋込み長さを250mm以上とするのは適切である。〇か×か。

。埋込み長さは250mm以上とするので、適切です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • 捨コンクリート地業(墨出し・基準面)と砂利・砕石地業(地盤の締め固め)の目的:JASS 3 土工事・地業工事、住宅金融支援機構 木造住宅工事仕様書
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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