建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 施工
  4. 令和元年
  5. > No.12 鉄骨工事の溶接

令和元年度 二級建築士 施工 No.12を解説、鉄骨工事の溶接に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和元年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.12は、鉄骨工事の溶接に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

吸湿した溶接棒の扱い、割れの補修、低温時の予熱、スタッド溶接面の錆除去、打撃曲げ試験が並びます。判断の決め手は、気温が低いときに母材のどこを加熱するかです。

引っかけの核心は、気温が-5℃〜5℃のときに溶接線から50mmの範囲だけ加熱するとしているところです。正しくは溶接線から100mmの範囲の母材を加熱してから溶接します。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

2級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

2級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

本番形式で繰り返すなら、年度別の過去問題集が定番です。7年分を解いて出題パターンに慣れられます。受験する年度に対応した版を選んでください。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 吸湿の疑いのある溶接棒を、再乾燥させてから使用するのは適切です。
2 ○(正しい) 溶接部の割れに対し、溶接金属を全長にわたって削り取ってから再溶接するのは適切です。
3 ×(最も不適当) 気温がおおむね-5℃〜5℃のときは、溶接線から100mmの範囲の母材を加熱して溶接します。50mmでは加熱範囲が不足します。
4 ○(正しい) スタッド溶接面の著しい錆を、スタッド軸径の2倍以上の範囲でグラインダー除去してから溶接するのは適切です。
5 ○(正しい) 打撃曲げ試験で15度まで曲げたスタッドのうち、欠陥のないものをそのまま使用するのは適切です。

選択肢3は、加熱範囲を溶接線から50mmとした点が誤りで、正しくは100mmの範囲の母材を加熱します。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢3のポイント

気温が低いと母材が冷えており、溶接した部分が急に冷やされて割れやすくなります。そこで溶接前に母材を温める予熱を行い、冷却の速さをやわらげます。

気温がおおむね-5℃〜5℃のときは、溶接線から100mmの範囲の母材を加熱してから溶接します。気温が-5℃を下回るときは原則として溶接を行いませんが、この温度帯なら加熱すれば施工できます。

選択肢3は加熱範囲を50mmとしていますが、これは加熱すべき範囲の半分しかありませんので誤りです。-5℃を境に溶接の可否が変わり、-5〜5℃では100mm加熱、という2点をセットで覚えておくと迷いません。

効率よく仕上げるなら、二級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

覚え方

  • 気温-5〜5℃の溶接は溶接線から100mm範囲を加熱(50mmでは不足)
  • 気温が-5℃を下回るときは原則として溶接を行わない
  • 吸湿の疑いのある溶接棒は再乾燥してから使用。割れは全長を削り取って再溶接
  • スタッド溶接面の著しい錆は、軸径の2倍以上の範囲でグラインダー除去する

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

気温がおおむね-5℃〜5℃のとき、溶接線から50mmの範囲の母材を加熱すれば溶接してよい。〇か×か。

×。加熱する範囲は溶接線から100mmです。50mmでは範囲が不足します。

Q.

吸湿の疑いのある溶接棒は、再乾燥させてから使用してよい。〇か×か。

。湿気は溶接欠陥の原因になるので、再乾燥してから使用します。

令和元年 二級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • 低温時の予熱(気温-5〜5℃で溶接線から100mmの範囲を加熱)・スタッド溶接:JASS 6 鉄骨工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>