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令和元年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.12は、鉄骨工事の溶接に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
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吸湿した溶接棒の扱い、割れの補修、低温時の予熱、スタッド溶接面の錆除去、打撃曲げ試験が並びます。判断の決め手は、気温が低いときに母材のどこを加熱するかです。
引っかけの核心は、気温が-5℃〜5℃のときに溶接線から50mmの範囲だけ加熱するとしているところです。正しくは溶接線から100mmの範囲の母材を加熱してから溶接します。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。
正解:選択肢3(これが誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 吸湿の疑いのある溶接棒を、再乾燥させてから使用するのは適切です。 |
| 2 | ○(正しい) | 溶接部の割れに対し、溶接金属を全長にわたって削り取ってから再溶接するのは適切です。 |
| 3 | ×(最も不適当) | 気温がおおむね-5℃〜5℃のときは、溶接線から100mmの範囲の母材を加熱して溶接します。50mmでは加熱範囲が不足します。 |
| 4 | ○(正しい) | スタッド溶接面の著しい錆を、スタッド軸径の2倍以上の範囲でグラインダー除去してから溶接するのは適切です。 |
| 5 | ○(正しい) | 打撃曲げ試験で15度まで曲げたスタッドのうち、欠陥のないものをそのまま使用するのは適切です。 |
選択肢3は、加熱範囲を溶接線から50mmとした点が誤りで、正しくは100mmの範囲の母材を加熱します。
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気温が低いと母材が冷えており、溶接した部分が急に冷やされて割れやすくなります。そこで溶接前に母材を温める予熱を行い、冷却の速さをやわらげます。
気温がおおむね-5℃〜5℃のときは、溶接線から100mmの範囲の母材を加熱してから溶接します。気温が-5℃を下回るときは原則として溶接を行いませんが、この温度帯なら加熱すれば施工できます。
選択肢3は加熱範囲を50mmとしていますが、これは加熱すべき範囲の半分しかありませんので誤りです。-5℃を境に溶接の可否が変わり、-5〜5℃では100mm加熱、という2点をセットで覚えておくと迷いません。
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気温がおおむね-5℃〜5℃のとき、溶接線から50mmの範囲の母材を加熱すれば溶接してよい。〇か×か。
×。加熱する範囲は溶接線から100mmです。50mmでは範囲が不足します。
吸湿の疑いのある溶接棒は、再乾燥させてから使用してよい。〇か×か。
〇。湿気は溶接欠陥の原因になるので、再乾燥してから使用します。
出典
※ この記事の確認日:2026年7月
