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ケーソン基礎とは?1分でわかる意味、オープンケーソン、ニューマチックケーソンの違い

この記事の要点

ケーソン基礎とは、箱形(中空の筒形)の構造体を地盤に沈設して支持層に到達させる深い基礎の一形式です。橋梁・高架橋・大型構造物の基礎として使われます。

オープンケーソン(上下開放、常圧施工)とニューマチックケーソン(圧縮空気で作業室を確保)の2種類が代表的です。杭基礎との違いや適用条件も整理しておきましょう。

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ケーソン基礎とは、箱形・筒形の構造体(ケーソン)を地盤に沈設し、支持層に到達させる深い基礎です。

「ケーソン(caisson)」はフランス語で「大きな箱」を意味します。杭とは異なり、大きな断面積の箱状構造物を地盤に押し込んでいく工法です。今回は、ケーソン基礎の意味、オープンケーソンとニューマチックケーソンの違い、杭基礎との使い分けについて説明します。


杭基礎の基礎知識は、下記が参考になります。

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ケーソン基礎とは?

ケーソン基礎は、大きな箱形の構造体を地盤に沈設することで、支持層まで基礎を到達させる工法です。杭と違い、断面積が大きいため、大規模構造物(橋脚・重力式護岸・高架構造物など)の基礎として適しています。


ケーソン内部を掘削しながら、自重やジャッキの力で地盤に沈めていきます。支持層に達したら、底部をコンクリートで塞いで構造体として完成させます。

オープンケーソンとニューマチックケーソンの違い

ケーソン基礎の主な種類は、オープンケーソンとニューマチックケーソンの2つです。まずは、この違いを押さえましょう。


種類特徴主な用途・特性
オープンケーソン上下が開放された筒形。常圧で施工。内部を掘削しながら沈設比較的浅い地盤、地下水位が低い場所に適用
ニューマチックケーソン底部に作業室を設け、圧縮空気で水の侵入を防ぎながら施工地下水位が高い場所・深い基礎に適用。高気圧作業が必要

ニューマチックケーソンは圧縮空気環境での作業となるため、潜函病(減圧症)に注意が必要です。試験対策では「ニューマチックケーソン=圧縮空気で作業室を確保」という特徴を押さえましょう。

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ケーソン基礎と杭基礎の違い

ケーソン基礎と杭基礎は、どちらも深い支持層まで力を伝える「深い基礎」に分類されます。しかし、断面形状と施工方法が根本的に異なります。



ケーソン基礎は断面が大きいため、水平抵抗(橋脚に作用する船の衝突力・地震力など)に対しても有利です。

ケーソン基礎の適用条件

ケーソン基礎が使われる場面は、次のような条件が多いです。



試験対策では「ケーソン基礎は大断面の箱形構造体を沈設する深い基礎」という定義と、オープンケーソンとニューマチックケーソンの違いを押さえておきましょう。建築士試験では詳細な施工手順より、概念と種類の区別が問われます。

混同しやすい用語

ケーソン基礎 と 杭基礎
ケーソン基礎は大断面(箱形・筒形)の構造体を地盤に沈設する基礎です。
杭基礎は細長い杭を複数打設して上部荷重を支持層に伝える基礎です。
「ケーソン=大断面の箱、杭=細長い棒」という形状の対比で区別しましょう。

オープンケーソン と ニューマチックケーソン
オープンケーソンは常圧環境(通常の気圧)で掘削施工します。
ニューマチックケーソンは底部の作業室に圧縮空気を送り込み、地下水の侵入を防ぎながら施工します。
「ニューマチック=圧縮空気、高気圧作業環境」と覚えましょう。

試験での問われ方|管理人の一言

試験では「ケーソン基礎とは大断面の箱形構造体を支持層まで沈設する深い基礎」という定義と、オープンケーソンとニューマチックケーソンの違いが問われます。特にニューマチックケーソンの「圧縮空気」「作業室」「潜函病への注意」は記憶に残るポイントです。

ケーソン基礎は建築より土木・橋梁で多く使われるため、建築士試験での出題は多くありませんが、基礎構造の一形式として分類できるようにしておきましょう。

まとめ

今回はケーソン基礎について説明しました。ケーソン基礎は、箱形の構造体を地盤に沈設して支持層に到達させる深い基礎です。


オープンケーソンとニューマチックケーソンの違い、杭基礎との使い分けを合わせて確認しておきましょう。

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