建築学生が学ぶ構造力学

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平成30年度 一級建築士 構造 No.19を解説、土質・地盤に関する誤りを見抜くポイント

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平成30年度 一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)No.19は、土質及び地盤に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

粘土とシルトの粒径、粘性土と砂質土の含水比、N値と許容応力度、内部摩擦角と支持力係数が問われます。決め手は、含水比が粘性土と砂質土のどちらで大きいかです。

引っかけの核心は、土の含水比を「一般に粘性土より砂質土のほうが大きい」としているところです。含水比は逆で、砂質土より粘性土のほうが大きくなります。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 土粒子の粒径は、粘土よりシルトのほうが大きいです。正しい記述です。
2 ×(最も不適当) 土の含水比は、一般に砂質土より粘性土のほうが大きくなります。砂質土のほうが大きい、とする点が誤りです。
3 ○(正しい) N値が10程度の場合、許容応力度は一般に砂質土地盤より粘性土地盤のほうが大きくなります。正しい記述です。
4 ○(正しい) 砂質土地盤の許容応力度の算定に用いる支持力係数は、内部摩擦角が大きくなるほど大きくなります。正しい記述です。

選択肢2は、含水比を砂質土のほうが大きいとした点が誤りで、一般に粘性土のほうが大きくなります。

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選択肢2のポイント

含水比は、土粒子の質量に対する土中の水の質量の比です。土がどれだけ水を含んでいるかを表します。

粘性土は、粒子が細かく表面積が大きいので、粒子のまわりに多くの水を吸着します。すき間も水で満たされやすく、含水比は大きくなります。一方、砂質土は粒子が大きくすき間から水が抜けやすいので、含水比は小さめです。だから含水比は砂質土<粘性土の関係になります。

選択肢2は、砂質土のほうが含水比が大きいとしていますが、関係はで誤りです。「細かい粘性土ほど水をたくさん含む=含水比が大きい」と押さえます。

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覚え方

  • 土の含水比は、砂質土より粘性土のほうが大きい(細かい粒子ほど水を含む)
  • 粒径は 粘土<シルト<砂 の順
  • N値10程度なら、許容応力度は砂質土<粘性土
  • 砂質土の支持力係数は、内部摩擦角が大きいほど大きい

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理解度チェック

Q.

土の含水比は、一般に粘性土より砂質土のほうが大きい。〇か×か。

×。粒子が細かく水を吸着する粘性土のほうが大きくなります。

Q.

砂質土地盤の支持力係数は、内部摩擦角が大きくなるとどうなるか。

大きくなります。内部摩擦角が大きい(密実な)砂ほど支持力が高くなります。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(構造)問題」
  • 土質・地盤(含水比は粘性土のほうが大きい、粒径、N値と許容応力度、内部摩擦角と支持力係数):建築基礎構造設計指針(日本建築学会)。
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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