建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 構造
  4. 令和2年
  5. > No.19 土質及び地盤

令和2年度 一級建築士 構造 No.19を解説、土質及び地盤に関する誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和2年度 一級建築士試験 学科Ⅳ(構造)No.19は、土質及び地盤に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

砂のせん断抵抗とN値、粘土の変形と水分量、締固め工法と液状化、極限鉛直支持力とせん断破壊が問われます。判断の決め手は、締固め工法が液状化対策として効くかどうかです。

引っかけの核心は、締固め工法による地盤改良に「液状化対策の効果はない」としているところにあります。締固め工法は、液状化対策の代表的な方法です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

建築構造ポケットブック

建築構造ポケットブック

構造は数値や公式が多い分野です。高さ・面積・荷重・断面などを1冊で引けると、問題演習の確認が早くなります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 砂のせん断に対する抵抗力の大きさは、標準貫入試験で得られるN値と相関関係にあります。
2 ○(正しい) 粘土の変形特性は、一般に、粘土中に含まれる水分量と関係があります。
3 ×(誤り) 締固め工法は、砂地盤を密実にして液状化対策に有効です。効果がないとした点が誤りです。
4 ○(正しい) 地盤の極限鉛直支持力は、一般に、土のせん断破壊が生じることにより決定されます。

選択肢3は、締固め工法に液状化対策の効果がないとした点が誤りで、締固め工法は液状化対策として有効です。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢3のポイント

液状化は、地震時に、ゆるく堆積した砂地盤が地下水で満たされていると、揺れによって砂の粒どうしの噛み合いが外れ、地盤が液体のようになる現象です。砂がゆるいことと、地下水で飽和していることがそろうと起こります。

締固め工法(サンドコンパクションパイル工法など)は、地盤に砂杭を打ち込むなどして、ゆるい砂地盤を密実に締め固める方法です。砂が密になればN値が上がり、揺れても噛み合いが外れにくくなるので、液状化が起こりにくくなります。つまり、締固め工法は液状化対策の代表的な手法です。

選択肢3は「液状化対策としての効果はない」としていますが、これはで誤りです。締固めて密にする=液状化に強くする、という関係を押さえます。なお、液状化対策には、ほかに地下水位を下げる方法や、固化する方法などもあります。

構造を得点源にするなら、科目別おすすめ本(構造力学)一級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • 締固め工法(サンドコンパクションパイル等)はゆるい砂地盤を密実にして液状化対策に有効
  • 液状化は「ゆるい砂+地下水で飽和」で起こる。締固めで密にすると起こりにくくなる
  • 砂のせん断抵抗はN値と相関/地盤の極限鉛直支持力は土のせん断破壊で決まる

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

締固め工法による地盤改良は、一般に、液状化対策としての効果はない。〇か×か。

×。締固め工法は、ゆるい砂地盤を密実にして、液状化対策に有効です。

Q.

砂のせん断に対する抵抗力の大きさは、標準貫入試験で得られるN値と相関関係にある。〇か×か。

。砂のせん断抵抗は、N値(標準貫入試験)と相関関係にあります。

令和2年 一級建築士 構造 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(構造)問題」
  • 土質及び地盤(締固め工法は砂地盤を密実にして液状化対策に有効、砂のせん断抵抗はN値と相関、極限鉛直支持力はせん断破壊で決定):建築基礎構造設計指針(日本建築学会)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>