この記事の要点
標準貫入試験はボーリング孔に打撃してN値を測定する地盤調査で、地盤の硬さや力学性状の把握に使います。
この記事では、標準貫入試験とは何か、打撃回数とN値はどう関係するのか、試料の種類はどう違うのかを整理します。
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標準貫入試験は、地盤調査の1つです。標準貫入試験で、地盤の硬さ・軟らかさ、試料(地盤)の採取、地盤の締まり具合などがわかります。今回は、標準貫入試験の意味、打撃回数とn値との関係、試料の種類、標準貫入試験の方法について説明します。
標準貫入試験は、ボーリング調査の1つです。ボーリング調査の意味は、下記が参考になります。
ボーリング調査とは|標準貫入試験・N値・孔内水平載荷試験の基礎知識
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標準貫入試験は、地盤調査の1つです。地盤の硬さ・軟らかさ、試料の採取、地盤の締まり具合などが判断できます。
試験内容をざっくり言うと、地盤を打撃して、地盤の強さを調べる試験です。硬い地盤なら、打撃しても貫入しにくいですし、軟らかい地盤なら簡単に貫入します。
よって、所定の貫入量に達するまでに、「何回打撃したか?」が大切な情報です。この打撃回数をN値といいます。打撃回数とn値の関係は後述します。また、下記が参考になります。
N値とは?目安・求め方とN値40・50の地耐力・杭の支持力計算
標準貫入試験を行うことで、地盤の力学性状がある程度把握できます。木造二階建て住宅(一般的な戸建て住宅)では、標準貫入試験を行うことは少ないですが、非住宅など規模の大きな建物では必ず行う地盤調査です。
標準貫入試験の方法を、下記に示しました。※なお、詳細な試験方法はJIS A 1219が参考になります(JIS規格は無料で閲覧可能です)。
標準貫入試験に使う機器(打撃装置、サンプラー、ロッドなど)は、実際に動画や画像をみて確認してください。youtubeの動画を検索すれば、標準貫入試験の動画がでてきます。
標準貫入試験では、サンプラーを300mm貫入させるために必要な打撃回数を調べます。この打撃回数を「N値」といいます。※N値については下記が参考になります。
N値とは?目安・求め方とN値40・50の地耐力・杭の支持力計算
例えば、ある土質の標準貫入試験で、サンプラーを300mm貫入させるために、30回の打撃が必要でした。このとき、N値は「30」です。一般的に、打撃回数(N値)は、60が上限です。※但し、60を超える打撃回数も記録する場合もあります。
打撃を繰り返しても一向に貫入しない地盤があります。これは、「貫入不可」となります。岩盤などはとても固いので、貫入不可になりやすいです。
逆に、サンプラーの重み(打撃無しで)だけで、300mm貫入する地盤もあります。これは、N値「0(ぜろ)」です。「自沈(じちん)する地盤」といいます。
標準貫入試験は、サンプラーを貫入させ地盤の硬さ・軟らかさを調べることが可能です。サンプラーは、中央に所定の孔が空いているので、貫入すると同時に、サンプラー内部には地盤(試料)が採取されています。
※サンプラーは、パカっと縦に2分割できる構造です。サンプラー内部の試料が簡単に採取できます。
この試料を、「乱した試料」といいます。「乱した」とは、サンプラーを貫入させる過程で、試料を傷つけた、叩いたことを意味します。
乱した試料は、力学試験(一軸圧縮強度試験など)に使うことはありません。乱しているので、力学性状が変わっている可能性があるからです。
力学試験に使う試料を、「乱さない試料」といいます。乱した試料、乱さない試料の詳細は下記をご覧ください。
乱した試料とは?乱さない試料との違い・採取方法・土質試験への活用
乱さない試料とは?1分でわかる意味、採取方法、不攪乱試料の読み方、乱した試料との違い、土質試験との関係は?
混同しやすい用語
スウェーデン式サウンディング試験
スウェーデン式サウンディング試験は回転貫入により地盤強度を調べる試験で、住宅規模の調査に多く用います。
標準貫入試験がボーリング孔を使ってN値を測定するのに対して、スウェーデン式サウンディング試験はボーリングなしで地盤に棒を貫入して調べます。
| N値の目安 | 砂質土の評価 | 粘性土の評価 |
|---|---|---|
| 0〜4 | 非常に緩い(液状化リスク大) | 非常に軟らかい |
| 5〜9 | 緩い | 軟らかい |
| 10〜29 | 中程度?密 | 中程度?硬い |
| 30〜49 | 密 | 硬い |
| 50以上 | 非常に密(支持層として適切) | 非常に硬い(支持層として適切) |
今回は標準貫入試験の意味、方法などを説明しました。
意味が理解頂けたと思います。
マンションやオフィスを設計する前は、必ず地盤調査を行います。
地盤調査は、標準貫入試験が基本です。
試験の目的や、ざっくりとした試験の流れを覚えてくださいね。
また、試験のイメージを持ちたい方は、動画や画像で確認してください。
もう1つ大切な地盤調査として、孔内水平載荷試験も理解したいですね。
下記も参考にしてください。
地耐力が分かる試験とは?1分でわかる種類、平板載荷試験、サウンディング試験との関係
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意味を読んで終わりにせず、実際に理解できているかチェックしてみましょう。

試験での問われ方|管理人の一言
「標準貫入試験のN値は30cm貫入に要する打撃回数」という定義と、N値と地盤強度の関係が試験で問われます。