建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 施工
  4. 平成29年
  5. > No.22 耐震改修工事

平成29年度 一級建築士 施工 No.22を解説、増設壁の打継ぎ面を見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

平成29年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.22は、耐震改修工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

RC造の耐震改修では、既存壁の増打ち、耐力壁の新設、あと施工アンカーの施工と検査が問われます。とくに増設壁の打継ぎ面の処理が要点です。

核心は、既存コンクリートと新しいコンクリートを一体化させる処理です。打継ぎ面は目荒らしをします。凹凸の深さは平均2〜5mm程度です。鉄筋を露出させるほど深くはつるのは過剰です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

耐震改修は、打継ぎ面の目荒らし(凹凸2〜5mm程度)やあと施工アンカーの試験荷重など、数値と手順で正誤が分かれます。指針に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) 増設壁の打継ぎ面は、凹凸の深さ平均2〜5mm程度の目荒らしで処理します。30mmはつって鉄筋を露出させるのは過剰で不適当です。
2 ○(適当) 耐力壁の新設で、梁下200mm程度の位置でコンクリートを打ち止め、残りにグラウト材を注入するのは妥当です。沈下分のすき間を埋められます。適当な記述です。
3 ○(適当) 金属系あと施工アンカーの穿孔で、傾斜角が施工面への垂線に対して5度以内なので合格とするのは妥当です。適当な記述です。
4 ○(適当) あと施工アンカーの現場非破壊試験で、確認試験荷重を、鋼材とコンクリートの引張荷重のうち小さいほうの2/3程度とするのは妥当です。適当な記述です。

選択肢1は、打継ぎ面を30mmはつって鉄筋を露出させた点が誤りで、正しくは凹凸2〜5mm程度の目荒らしです。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

増設壁の増打ちは、既存のコンクリート面に新しいコンクリートを打ち足して一体化させます。一体化のかなめは、打継ぎ面の食いつきです。

そのために打継ぎ面は目荒らしをします。表面に細かい凹凸をつけて、新旧コンクリートのかみ合わせを良くします。凹凸の深さは平均2〜5mm程度で十分です。

選択肢1は、30mmもはつって鉄筋を露出させています。一体化に必要な目荒らしの程度を大きく超え、既存躯体を傷めるおそれもあり、最も不適当です。深さの過剰がひっかけです。

施工を得点源にするなら、一級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • 増設壁の打継ぎ面=目荒らし(凹凸の深さ平均2〜5mm程度)。鉄筋を露出させるほどはつらない
  • 耐力壁の新設=梁下手前で打ち止め、残りはグラウト材を注入してすき間を充填
  • あと施工アンカーの穿孔=施工面の垂線に対して傾斜5度以内
  • 確認試験荷重=鋼材とコンクリートの引張荷重の小さいほうの2/3程度

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

増設壁の打継ぎ面の目荒らしは、凹凸の深さをどのくらいにする?

平均2〜5mm程度です。30mmはつって鉄筋を露出させるのは過剰です。

Q.

あと施工アンカーの現場非破壊試験で、確認試験荷重はどう決める?

鋼材とコンクリートの引張荷重のうち、小さいほうの2/3程度とします。

平成29年 一級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築物の耐震改修の促進に関する法律 関連指針/あと施工アンカー・連続繊維補強設計・施工指針=打継ぎ面の処理・アンカーの試験
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>