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耐震改修とは?1分でわかる意味、方法、耐震補強との違い、耐震診断との関係

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耐震改修とは、現行の耐震基準を満足しない建物に対して補強を施し、耐震性を現在の耐震基準に満足させることです。


一般的な耐震改修の方法に、耐震補強があります。今回は耐震改修の意味、方法、耐震補強との違い、耐震診断との関係について説明します。


※耐震診断の意味は、下記が参考になります。

耐震診断とは?1分でわかる意味、基準、診断方法、義務

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記事を書いた人

ハナダユキヒロ/建築学生が学ぶ「構造力学」

難解な構造力学、建築構造の用語を分かりやすく解説する専門家。高等専門学校在学中から建築学生が学ぶ「構造力学」を運営。その後、国立大学大学院⇒組織設計事務所⇒弊サイト運営に従事している。

著書:「わかる構造力学/工学社」、「わかる構造力学 改訂版/工学社」

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耐震改修とは?

耐震改修とは、現行の耐震基準を満足しない建物に対して、補強を施し、耐震性を現在の耐震基準に満足させることです。


よって、まずは建物に所定の耐震性があるかどうか、「耐震診断」を行います。耐震診断を行い、現行の耐震基準を満足することが確認された場合、耐震改修は不要ですね。


耐震診断を行うと、建物の構造的な特徴がみえてきます。建物の構造的な特徴は、大きく分けて下記があります。


・強度は高いが、靭性に乏しいもの

・強度は低いが、靭性に富むもの


耐震改修を行い、どういった方向性で行うのか、建物の特徴を踏まえながら検討します。


また、既存の建物は袖壁付き柱を設けていました。現在、袖壁付き柱は、偏心率に大きく影響することから、耐震スリットを切ります。


袖壁付き柱により偏心した建物は、耐震スリットを切ることで、Is値が改善します。


※袖壁付き柱、耐震スリットの意味は、下記が参考になります。

柱付き壁とは?1分でわかる意味、付柱、梁付き壁、袖壁付き柱、せん断耐力との関係

耐震スリットとは?1分でわかる意味と目的、構造スリット、目地幅、振れ

耐震改修の方法

耐震改修の方法には下記があります。


耐震補強

制震補強

免震補強


最も一般的な補強が、耐震補強です。耐震補強の方法として、下記があります。


耐震壁の増設

袖壁の増設

耐震壁の増し打ち

ブレースの増設

柱の鋼板巻き、炭素繊維巻きによるせん断耐力の向上

耐震スリットの設置


耐震補強の工法を決める場合、コストはもちろん、施工性も重視します。建物を使いながら補強してもらいたい、という要望もあるからです。


※なお、制震の意味は下記が参考になります。

アクティブ制震とは?1分でわかる意味、読み方、原理、パッシブ制震

耐震改修と耐震補強の違い

耐震改修と耐震補強の違いを下記に示します。


耐震改修 ⇒ 建物の耐震性を向上させ、現行の耐震基準に満足させること

耐震補強 ⇒ 耐震改修の方法の1つ。他に制震補強、免震補強がある

耐震改修と耐震診断の関係

耐震改修は必ず、耐震診断を行った後に検討します。耐震診断で、建物の耐震性や構造的な特徴を把握する必要があるからです。※耐震診断の意味は下記が参考になります。

耐震診断とは?1分でわかる意味、基準、診断方法、義務

まとめ

今回は耐震改修について説明しました。耐震改修は、建物の耐震性を現行の耐震基準に満足させることです。


耐震改修の方法として、耐震補強が一般的です。耐震補強の方法を覚えてくださいね。下記も併せて参考にしてください。

耐震診断とは?1分でわかる意味、基準、診断方法、義務

アクティブ制震とは?1分でわかる意味、読み方、原理、パッシブ制震

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