建築学生が学ぶ構造力学

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平成29年度 一級建築士 施工 No.21を解説、けらば包みの間隔を見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.21は、各種工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

屋根・とい・笠木・建具という、仕上げまわりの各種工事から幅広く問われます。とくに折板屋根のけらば包みの取付け間隔が要点です。

核心は、強風で外れやすい部位を、どれだけ密に留めるかです。けらば包みは、1.2m以下の間隔で取り付けます。間隔が広いと風であおられて変形します。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

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各種工事は、けらば包み1.2m以下・継手重ね60mm以上など、標準仕様書の数値で正誤が分かれます。仕様書に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) 折板屋根のけらば包みは、1.2m以下の間隔で取り付けます。1.8mでは間隔が広く、風であおられて変形するおそれがあり不適当です。
2 ○(適当) あご付きパラペットの縦形ルーフドレン(径150mm)を、梁との干渉がないことを確認のうえ、あごの垂直面から中心まで400mm確保するのは妥当です。適当な記述です。
3 ○(適当) オープン形式のアルミ笠木で、コーナー部を先に取り付け、直線部は両端から定尺部材、中央に調整部材を入れるのは妥当です。温度伸縮を中央で吸収できます。適当な記述です。
4 ○(適当) 防火扉の危害防止装置の検査で、閉鎖時間をストップウォッチで測り運動エネルギーを確認し、プッシュプルゲージで閉鎖力を測るのは妥当です。適当な記述です。

選択肢1は、けらば包みの取付け間隔を1.8mとした点が誤りで、正しくは1.2m以下です。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

折板屋根のけらばは、屋根の妻側(流れに直角な端部)です。風が下から吹き上げると、けらば包みは最もあおられて浮きやすい部位になります。

だから固定は密にします。けらば包みは、1.2m以下の間隔で取り付けます。継手の重ねは60mm以上とし、内部にシーリング材を挟み込みます。

選択肢1は、取付け間隔を1.8mとしています。1.2m以下より広く、風で変形・脱落しやすいので、最も不適当です。

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覚え方

  • 折板屋根のけらば包み=取付け間隔1.2m以下・継手の重ね60mm以上
  • けらばは風であおられやすい端部なので固定を密にする
  • アルミ笠木(オープン形式)=コーナー先付け→直線部は両端から定尺・中央に調整部材で伸縮を吸収
  • 防火扉の危害防止装置=閉鎖時間・運動エネルギー・閉鎖力を測定して確認

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理解度チェック

Q.

折板屋根のけらば包みは、何m以下の間隔で取り付ける?

1.2m以下です。継手の重ねは60mm以上とします。

Q.

オープン形式のアルミ笠木で、直線部の調整部材はどこに入れる?

両端から定尺部材を取り付け、中央部に調整部材を入れます。温度伸縮を中央で吸収するためです。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)13章 屋根及びとい工事=折板葺のけらば包み
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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