建築学生が学ぶ構造力学

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平成29年度 一級建築士 施工 No.23を解説、タイルの浮き改修工法を見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.23は、各種改修工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

改修では、建具のかぶせ工法、外壁塗膜の除去、タイルの浮き補修、シーリングの再充塡が問われます。とくにタイルの浮きに、どの工法を選ぶかが要点です。

核心は、工法の適用範囲です。注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法は、対象が小口タイルまでです。モザイクタイルに使うとタイルが割れるおそれがあります。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

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改修工事は、タイルの浮き補修やシーリング再充塡など、工法ごとの適用範囲で正誤が分かれます。改修標準仕様書に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) かぶせ工法で、既存の方立・無目・障子を撤去し、外周枠を残してその上から新規金属製建具を取り付けるのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) 塗膜はく離剤工法で、防水形複層塗材の弾性ある有機系塗膜を、試験施工のうえ全面除去するのは妥当です。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) 注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法の対象は小口タイルまでです。モザイクタイルの広範囲の浮きに用いると割れるおそれがあり不適当で、正しくはタイル張替え工法です。
4 ○(適当) シーリング再充塡工法で、目地に沿ってカッターで切込みを入れ既存材をできる限り除去し、サンダー掛けで清掃するのは妥当です。適当な記述です。

選択肢3は、モザイクタイルの広範囲の浮きに注入口付アンカーピンニング工法を用いた点が誤りで、正しくはタイル張替え工法です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法は、タイルの上からアンカーピンを打ち込み、注入口から樹脂を注いで浮きを固定する工法です。1枚ずつをピンで留めるイメージです。

そのため対象は小口タイルまでです。モザイクタイルは1枚が小さく、ピンを打つとタイルが割れるおそれがあります。広範囲の浮きなら、なおさら向きません。

モザイクタイルの広範囲の浮きには、タイル張替え工法が適切です。張付けモルタル層が薄いので、有機系接着剤で張り替えます。工法の適用範囲を取り違えさせるのがひっかけです。

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覚え方

  • 注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法=対象は小口タイルまで。モザイクタイルには使わない
  • モザイクタイルの広範囲の浮き=タイル張替え工法(張付けモルタル薄→有機系接着剤)
  • かぶせ工法=方立・無目・障子は撤去、外周枠を残して新規建具をかぶせる
  • シーリング再充塡=カッターで切込み→既存材を除去→サンダー掛けで清掃

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理解度チェック

Q.

注入口付アンカーピンニングエポキシ樹脂注入工法の対象は、どのタイルまで?

小口タイルまでです。モザイクタイルに使うと割れるおそれがあります。

Q.

モザイクタイルの広範囲の浮きには、どの工法が適切?

タイル張替え工法です。張付けモルタル層が薄いので有機系接着剤で張り替えます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)=タイル張り仕上げ外壁の改修・建具改修・シーリング改修
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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