建築学生が学ぶ構造力学

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令和元年度 一級建築士 施工 No.20を解説、給水管と排水管の離隔距離を見抜くポイント

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令和元年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.20は、設備工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

設備では、エレベーター・非常用照明・給排水・換気などの納まりが問われます。とくに給水管と排水管を平行に埋設するときの離隔距離が要点です。

核心は離隔距離です。給水管と排水管を平行に埋設する場合、水平間隔は500mm以上とし、給水管は排水管の上方に埋設します。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

設備は、給排水の離隔距離(平行500・交差300)や非常用照明・換気の基準など、数値で覚える項目が集中する分野です。標準仕様書に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) エレベーター昇降路内の配管設備が、地震時にかごや釣合おもりに触れないことを確認するのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) 非常用照明の配線が他の回路に接続されず、一般の人が容易に遮断できる開閉器を設けていないことを確認するのは妥当です。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) 給水管と排水管を平行に埋設する場合、水平間隔は500mm以上とします。300mm程度では不足で、確認値として不適当です(300mm以上は交差の場合)。
4 ○(適当) 共同住宅の居室の自然換気の給気口を、天井高さの1/2以下に設け、常時外気に開放された構造とするのは妥当です。適当な記述です。

選択肢3は、給水管と排水管の平行埋設の水平間隔を300mm程度とした点が誤りで、平行の場合は500mm以上が必要です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

給水管と排水管を近づけて埋めると、排水管が漏れたときに、その汚水が給水管に入り込んで上水が汚染されるおそれがあります。これを防ぐため、両者には離隔距離を設けます。

給水管と排水管を平行に埋設する場合は、水平間隔を500mm以上とし、給水管は排水管の上方に埋設します。交差して埋設する場合は、給水管を上方として300mm以上の間隔を確保します。

選択肢3は、平行埋設で水平間隔を300mm程度としています。平行の場合の500mm以上に足りないので、最も不適当です。

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覚え方

  • 給水管と排水管=平行は水平間隔500mm以上、交差は300mm以上。どちらも給水管が上方
  • 離隔の目的=排水(汚水)からの汚染を防ぎ、上水の安全を守る
  • エレベーター昇降路内の配管=地震時にかご・釣合おもりに触れない
  • 非常用照明=他回路に接続せず、一般者が容易に遮断できる開閉器を設けない

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理解度チェック

Q.

給水管と排水管を平行に埋設するとき、水平間隔と上下関係は?

水平間隔は500mm以上とし、給水管を排水管の上方に埋設します。交差の場合は300mm以上です。

Q.

給水管と排水管に離隔距離を設けるのはなぜ?

排水管が漏れたときに汚水が給水管へ入り込み、上水が汚染されるのを防ぐためです。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編・電気設備工事編)/上水・下水設計要領(給水管と排水管の離隔距離)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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