建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 施工
  4. 令和2年
  5. > No.24 建築用語と説明の組合せ

令和2年度 一級建築士 施工 No.24を解説、建築用語と説明の組合せの誤りを見抜くポイント

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和2年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.24は、建築工事に関する用語とその説明との組合せに関する問題です。4つの組合せのうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題のポイント

CLT、粉体塗装、ミルシート、溶接ゲージの用語と説明が問われます。判断の決め手は、CLTがどんな積層のしかたの木質材料かです。

引っかけの核心は、CLTの説明を「単板を繊維方向をほぼ平行にして積層接着した木質材料」としているところにあります。これはLVL(単板積層材)の説明です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な組合せ)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

本番形式で繰り返すなら、年度別の過去問題集が定番です。7年分を解いて出題パターンに慣れられます。受験する年度に対応した版を選んでください。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) この説明はLVL(単板積層材)です。CLTは挽き板を繊維方向を直交させて積層接着した材料です。
2 ○(正しい) 粉体塗装は、溶媒を含まずVOCの低減が図れる粉体塗料で塗膜を形成する塗装方法です。
3 ○(正しい) ミルシートは、鋼材の化学成分・機械的性質などを記した規格品証明書(試験成績書)です。
4 ○(正しい) 溶接ゲージは、隅肉溶接ののど厚・脚長やビード幅、アンダーカット深度等を測定する器具です。

選択肢1は、CLTの説明がLVL(単板積層材)の説明になっている点が誤りで、CLTは繊維方向を直交させた木質材料です。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

選択肢1のポイント

CLTは「Cross Laminated Timber」の略で、日本語では直交集成板といいます。名前のとおり、板を直交(クロス)させて積み重ねるのが特徴です。

具体的には、ひき割りした板(ラミナ=挽き板)を、繊維方向が直交するように層ごとに向きを変えて積層接着します。縦・横・縦と交互に重ねるので、面として反りにくく、強さの方向の偏りが小さい木質材料になります。

一方、選択肢1の説明にある「単板を繊維方向をほぼ平行にして積層接着」は、LVL(単板積層材)のことです。LVLは薄い単板を同じ向きにそろえて重ねるので、繊維方向に強い材料です。設問1はCLTとLVLの説明が入れ替わっています。覚えるべきはCLTは直交、LVLは平行という対比です。

効率よく仕上げるなら、一級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

覚え方

  • CLT(直交集成板)は繊維方向を直交させて積層、LVL(単板積層材)は平行にそろえて積層
  • 粉体塗装は溶媒を含まずVOC低減(アルミ建材など)
  • ミルシートは鋼材の規格品証明書(化学成分・機械的性質の試験成績書)

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

理解度チェック

Q.

CLTは、切削した単板を、主としてその繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着した木質材料である。〇か×か。

×。それはLVL(単板積層材)の説明です。CLT(直交集成板)は、挽き板を繊維方向を直交させて積層接着した材料です。

Q.

ミルシートは、鋼材の化学成分や機械的性質などが記された、その材料がJIS等に適合していることを保証する規格品証明書である。〇か×か。

。ミルシートは製鋼所が発行する規格品証明書(試験成績書)で、化学成分・機械的性質などが記されています。

令和2年 一級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和2年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事の用語(CLTは繊維方向を直交させた直交集成板・LVLは平行にそろえた単板積層材、粉体塗装、ミルシート、溶接ゲージ):JAS(集成材・単板積層材)・JASS 6 鉄骨工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>