建築学生が学ぶ構造力学

建築学生が学ぶ構造力学
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 施工
  4. 令和5年
  5. > No.19 内外装工事

令和5年度 一級建築士 施工 No.19を解説、ALC下地のモルタル塗りに富調合モルタルを使用してはいけない

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

令和5年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.19は、内外装工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

先に一つだけ。独学の効率に不安があるなら、スキマ時間で回せるスタディングの建築士講座を無料で試すのが早いです(スマホ完結・大手の約1/10)。

この問題で問われていること

  1. ALCパネル下地のモルタル塗りの調合
  2. 特定天井の天井面構成部材等の自重確認
  3. メタルカーテンウォールのファスナー取付け
  4. 夏期のコンクリート下地塗装の材齢確認

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

1級建築士試験 学科 過去問スーパー7(総合資格)

本番形式で繰り返すなら、年度別の過去問題集が定番です。7年分を解いて出題パターンに慣れられます。受験する年度に対応した版を選んでください。

ALCパネルは表面強度が低い素材です。富調合モルタル(セメント量が多い)は乾燥収縮が大きく、ALCパネルの表面を引きはがす方向に応力が働きます。ALC下地には収縮の少ない専用下地モルタルまたは貧調合・軽量モルタルを使用します。「富調合を使用した」という記述が誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) ALCパネル下地のモルタル塗りに富調合モルタルを使用した。富調合は乾燥収縮が大きくALCの表面を引きはがすため使用禁止。貧調合または専用下地モルタルを使用する。
2 ○(正しい) 特定天井の天井面構成部材等(照明設備等含む)の自重が20kg/m²以下であることを確認する。
3 ○(正しい) メタルカーテンウォール工事のファスナーはピアノ線で水平・垂直基準を設定して取り付ける。
4 ○(正しい) 夏期にコンクリート下地への塗装は材齢21日経過し十分乾燥していることを確認する。

選択肢1の「富調合の現場調合モルタルを使用した」という記述が誤りで、正しくは貧調合または専用下地モルタルを使用します。

独学だと、こういう論点の背景を一つずつ調べるだけで時間が溶けます。要点を絞った講義で効率よく進めたいなら、スタディングの建築士講座(スマホ完結・大手の約1/10)を無料で試せます。

ALC下地に富調合モルタルを使えない理由は何か

選択肢1は、ALCパネル下地のモルタル塗りの調合に関する記述です。ALCパネル(軽量気泡コンクリート)は内部に気泡を多く含む軽量材料で、コンクリートに比べて表面強度が非常に低い素材なんですね。

富調合モルタルはセメント量が多く硬化収縮量も大きいため、収縮力がALCパネルの表面接着力を上回ると引きはがし破壊が生じます。だからALC面には強いモルタルではなく、収縮の少ない専用下地モルタルか貧調合・軽量モルタルを使うわけです。

選択肢1は「ALCの表面強度が低いことを考慮して、保水剤を添加した富調合の現場調合モルタルを使用した」としていますが、保水剤の添加自体はよくても富調合にすることが問題で誤りです。ザックリ言えば、ALC下地には富調合でなく貧調合・専用下地モルタル(収縮で剥離するため)ということです。

効率よく仕上げるなら、一級のおすすめ参考書・問題集独学での進め方もあわせてどうぞ。働きながらなら通信講座の選び方も参考になります。

覚え方

  • ALCパネル下地のモルタル=富調合は禁止(収縮で剥離)・貧調合や専用下地モルタルを使用
  • 特定天井の天井面構成部材等=自重20kg/m²以下を確認
  • メタルカーテンウォールのファスナー=ピアノ線で水平・垂直基準を設定
  • 夏期のコンクリート下地塗装=材齢21日経過・十分乾燥を確認

通勤や休憩のスキマ時間だけで学習を進めたいなら、スタディングの建築士講座が向いています。合格に必要な範囲に絞ったスマホ講義で、独学の遠回りを減らせます(無料お試しあり)。

一問一答

Q.

ALCパネル下地にモルタルを塗る場合、富調合モルタルを使用してよいか?

使用できません。富調合モルタルは収縮量が大きく、ALCの低い表面強度を超える引きはがし力が発生します。専用下地モルタルや貧調合モルタルを使用します。

Q.

特定天井の天井面構成部材等の自重の上限基準は?

20kg/m²以下です。

令和5年 一級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)正答肢」
  • 公共建築工事標準仕様書(内外装工事)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

Topへ >>