建築学生が学ぶ構造力学

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平成30年度 二級建築士 構造 No.10を解説、木造建築物の部材に関する誤りを見抜くポイント

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平成30年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.10は、木造建築物の部材の名称とその説明の組合せに関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

鼻隠、鼻母屋、方づえ、ささら桁、雇いざねの名称と説明の組合せが問われます。決め手は、方づえの説明が正しいかです。

引っかけの核心は、方づえの説明です。選択肢3は「小屋組・床組の水平構面で、斜めに入れて隅角部を固める部材」としていますが、これは火打材(火打梁)の説明です。方づえは、柱と横架材の入隅に斜めに入れる補強材です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 鼻隠は、軒先で垂木の端部などを隠すために取り付ける横板です。正しい組合せです。
2 ○(正しい) 鼻母屋は、最も軒に近い位置にある母屋です。正しい組合せです。
3 ×(不適当) 水平構面の隅角部を固めるのは火打材です。方づえは柱と横架材の入隅に斜めに入れる補強材で、組合せが誤りです。
4 ○(正しい) ささら桁は、階段の段板を受けるため上端を段形に切り込み、斜めに架ける部材です。正しい組合せです。
5 ○(正しい) 雇いざねは、2枚の板をはぎ合わせるとき、相互の板の側面の溝にはめ込む細長い材です。正しい組合せです。

選択肢3は、方づえに火打材の説明を当てた点が誤りで、方づえは柱と横架材の入隅に斜めに入れる補強材です。

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選択肢3のポイント

火打材(火打梁・火打土台)は、床組や小屋組の隅角部に水平に斜めに入れて、水平面が平行四辺形にゆがむのを防ぐ部材です。

一方、方づえは、柱と梁・桁などの横架材が交わる入隅に、垂直な面内で斜めに入れる補強材です。ラーメンの隅の変形を抑えます。

選択肢3は方づえに火打材の説明を当てています。「水平構面の隅は火打材、柱と横架材の入隅は方づえ」と押さえます。

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覚え方

  • 水平構面の隅角部を固めるのは火打材(方づえは柱と横架材の入隅の斜め材)
  • 鼻隠は軒先で垂木端部を隠す横板
  • ささら桁は段板を受ける、上端を段形に切り込んだ斜め材
  • 雇いざねは板の側面の溝にはめ込む細長い接合材

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理解度チェック

Q.

方づえは、水平構面において斜めに入れて隅角部を固める部材である。〇か×か。

×。それは火打材です。方づえは柱と横架材の入隅に斜めに入れる補強材です。

Q.

最も軒に近い位置にある母屋を何というか。

鼻母屋といいます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 木造建築物の部材(方づえは柱と横架材の入隅の斜め材、火打材、鼻隠、ささら桁、雇いざね):建築工事標準仕様書ほか。
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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