建築学生が学ぶ構造力学

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令和元年度 二級建築士 構造 No.24を解説、高分子材料に関する誤りを見抜くポイント

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令和元年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.24は、建築物に用いられる高分子材料に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

積層ゴム、硬質塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、押出法ポリスチレンフォーム、シアノアクリレート系接着剤が問われます。決め手は、押出法ポリスチレンフォームの耐火性です。

引っかけの核心は、選択肢4「押出法ポリスチレンフォームは、耐火性に優れることから、延焼のおそれのある外壁下地に用いる」です。押出法ポリスチレンフォームは発泡プラスチック系断熱材で可燃性であり、耐火性に優れません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 積層ゴムは、薄いゴムシートと鋼板を交互に積層接着したもので、免震支承に用いる。正しい。
2 ○(正しい) 硬質塩化ビニル樹脂は、耐久性に優れ、雨樋などの配管材に用いる。正しい。
3 ○(正しい) エポキシ樹脂は、接着性が高く硬化収縮率が低いので、コンクリートのひび割れ補修に用いる。正しい。
4 ×(不適当) 押出法ポリスチレンフォームは可燃性で耐火性に優れません。延焼のおそれのある外壁下地に用いるとした点が誤りです。
5 ○(正しい) シアノアクリレート系接着剤は、表面の微量の水分と接触して瞬間的に硬化する。正しい。

選択肢4は、押出法ポリスチレンフォームを耐火性に優れるとした点が誤りで、可燃性で耐火性に優れません。

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選択肢4のポイント

押出法ポリスチレンフォームは、ポリスチレンを発泡させた断熱材で、軽くて断熱性に優れます。ただし発泡プラスチック系のため可燃性で、火や熱に弱い材料です。

したがって、延焼のおそれのある部分の外壁下地のように、耐火性が求められる箇所には適しません。耐火性を期待して使う材料ではありません。

選択肢4は耐火性に優れるとしていますが、実際は可燃性です。「発泡プラスチック系断熱材は可燃性」と押さえます。

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覚え方

  • 押出法ポリスチレンフォームは可燃性で耐火性に優れない(延焼のおそれのある部分には不適)
  • 積層ゴムはゴムシートと鋼板を交互に積層した免震支承
  • エポキシ樹脂は接着性が高く硬化収縮率が低くひび割れ補修に使う
  • シアノアクリレート系接着剤は微量の水分で瞬間硬化

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理解度チェック

Q.

押出法ポリスチレンフォームは、耐火性に優れるので延焼のおそれのある外壁下地に用いる。〇か×か。

×可燃性で耐火性に優れません。延焼のおそれのある部分には適しません。

Q.

薄いゴムシートと鋼板を交互に積層接着し、免震支承に用いる材料は。

積層ゴムです。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • 高分子材料(押出法ポリスチレンフォームは可燃性、積層ゴム、エポキシ樹脂、瞬間接着剤):建築材料の各規格ほか
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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