建築学生が学ぶ構造力学

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令和3年度 二級建築士 構造 No.22を解説、コンクリートに関する誤りを見抜くポイント

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令和3年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.22は、コンクリートに関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

アルカリ性と防錆、フライアッシュ、ひび割れ、スランプ、AE剤が問われます。とくにAE剤による連行空気と耐凍害性の関係が判断の決め手です。

引っかけの核心は、AE剤です。AE剤がつくる微細な独立した空気泡は、内部の水が凍るときの逃げ場になり、コンクリートの耐凍害性を向上させます。低下させるのではありません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) コンクリートのpHは12〜13程度のアルカリ性を示すので、鉄筋の腐食を抑制する効果があります。
2 ○(正しい) フライアッシュを使用するとワーカビリティーは良好になりますが、一般に、中性化速度は速くなります。
3 ○(正しい) プラスティック収縮ひび割れは、コンクリートが固まる前に表面が急激に乾燥することで生じるひび割れです。
4 ○(正しい) コンクリートのスランプは、空気量が増えると大きくなります。
5 ×(誤り) AE剤の連行空気が耐凍害性を低下させるとした点が誤り。微細な独立した空気泡は耐凍害性を向上させます。

選択肢5は、AE剤の連行空気が耐凍害性を低下させるとした点が誤りで、耐凍害性を向上させます。

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選択肢5のポイント

AE剤(空気連行剤)は、コンクリート中に微細な独立した空気泡(エントレインドエア)を連行する混和剤です。

コンクリート中の水が凍ると体積が増え、内部に圧力がかかってコンクリートを傷めます。連行された独立気泡は、この凍結膨張の逃げ場(緩衝)になり、内部の破壊を抑えます。そのため、AE剤を使うと耐凍害性が向上します。あわせて、ワーカビリティーの改善にも役立ちます。

選択肢5は「耐凍害性を低下させる」としていますが、逆です。AE剤の連行空気=耐凍害性を向上、と押さえると見抜けます。

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覚え方

  • AE剤の連行空気(微細な独立気泡)は耐凍害性を向上させる(低下ではない)
  • コンクリートはpH12〜13のアルカリ性で鉄筋を防錆/フライアッシュは中性化速度が速い
  • スランプは空気量が増えると大きくなる/プラスティック収縮ひび割れは固まる前の急激乾燥

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理解度チェック

Q.

AE剤の使用により連行される微細な独立した空気泡は、コンクリートの耐凍害性を低下させる。〇か×か。

×。独立した空気泡が凍結膨張の逃げ場になり、耐凍害性を向上させます。

Q.

コンクリートのスランプは、空気量が増えると大きくなる。〇か×か。

。連行された空気がボールベアリングのように働き、流動性が増してスランプが大きくなります。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和3年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • AE剤の連行空気(微細な独立気泡)は耐凍害性を向上させる・コンクリートのアルカリ性と防錆・フライアッシュと中性化・スランプと空気量:コンクリートの基本
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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