建築学生が学ぶ構造力学

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令和3年度 二級建築士 構造 No.25を解説、建築材料に関する誤りを見抜くポイント

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令和3年度 二級建築士試験 学科Ⅲ(建築構造)No.25は、建築材料に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

仕上塗材、押出成形セメント板、ステイン、ALCパネルの特徴が問われます。とくにALCパネルの防水性が判断の決め手です。

引っかけの核心は、ALCパネルです。ALCパネルは軽量で断熱性・耐火性に優れますが、内部に気泡が多い多孔質吸水しやすく、防水性に優れるとはいえません。雨掛り部分では防水仕上げが必要です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 薄付け仕上塗材(リシン等)は、塗厚を1〜3mm程度の単層で仕上げるもので、透湿性が高いという特徴があります。
2 ○(正しい) 複層仕上塗材(吹付タイル等)は、下塗材・主材・上塗材の3層からなる塗厚3〜5mm程度のもので、防水性に優れます。
3 ○(正しい) 押出成形セメント板は、中空のパネルであり、断熱性や遮音性に優れます。
4 ○(正しい) 顔料系ステインは、染料系ステインよりも耐光性に優れます。
5 ×(誤り) ALCパネルが防水性に優れているとした点が誤り。多孔質で吸水しやすいため、防水性に優れるとはいえません。

選択肢5は、ALCパネルが防水性に優れているとした点が誤りで、多孔質で吸水しやすいため防水仕上げが必要です。

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選択肢5のポイント

ALCパネル(軽量気泡コンクリートパネル)は、内部に細かい気泡を多数もつ多孔質の材料です。軽量で、断熱性・耐火性・遮音性に優れます。

一方、多孔質ゆえに水を吸いやすい性質があり、そのままでは防水性に優れるとはいえません。外壁などの雨掛り部分では、表面に防水形の塗装などの防水仕上げを施して使います。目地のシーリングも欠かせません。

選択肢5は「防水性に優れている」としていますが、ALCは吸水しやすい材料です。ALCは軽量・断熱・耐火に優れるが、吸水しやすく防水仕上げが必要、と押さえると見抜けます。

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覚え方

  • ALCパネルは軽量・断熱・耐火に優れるが、多孔質で吸水しやすく防水性に劣る(防水仕上げが必要)
  • 薄付け仕上塗材(リシン)は単層1〜3mmで透湿性が高い/複層仕上塗材(吹付タイル)は3層で防水性に優れる
  • 押出成形セメント板は中空で断熱・遮音/顔料系ステインは耐光性が高い

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理解度チェック

Q.

ALCパネルは気泡コンクリートを用いた軽量なもので、防水性に優れている。〇か×か。

×。ALCは多孔質で吸水しやすく、防水性に優れるとはいえません。雨掛り部分では防水仕上げが必要です。

Q.

複層仕上塗材(吹付タイル等)は、下塗材・主材・上塗材の3層からなり、防水性に優れる。〇か×か。

。3層で塗厚3〜5mm程度に仕上げ、防水性に優れます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和3年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅲ(建築構造)問題」
  • ALCパネルは多孔質で吸水しやすく防水仕上げが必要・薄付け仕上塗材の透湿性・複層仕上塗材の防水性・押出成形セメント板・ステインの耐光性:建築材料の基本
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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