建築学生が学ぶ構造力学

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平成28年度 二級建築士 施工 No.8を解説、型枠工事に関する誤りを見抜くポイント

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平成28年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.8は、型枠工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

型枠用合板の厚さ、柱・壁のせき板を外す圧縮強度、供試体の養生、スラブ下の支柱を外す条件、梁下の支柱を外す条件が並びます。判断の決め手は、梁下の支柱を外すために必要な圧縮強度です。

引っかけの核心は、梁下の支柱を外す条件を「設計基準強度の90%」としているところです。梁下の支柱の取り外しには、設計基準強度に達したことの確認が必要です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢5(これが誤っている記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) JAS規定のコンクリート型枠用合板を、特記がないので厚さ12mmとするのは適切です。
2 ○(正しい) 計画供用期間の級が「標準」で、圧縮強度が5N/mm²に達したことを確認し、柱・壁のせき板を取り外すのは適切です。
3 ○(正しい) 型枠取外し時期を決めるための供試体の養生を、工事現場の水中養生とするのは適切です。
4 ○(正しい) 圧縮強度が12N/mm²に達し、構造計算で安全が確認されたので、スラブ下の支柱を取り外すのは適切です。
5 ×(最も不適当) 梁下の支柱の取り外しは、圧縮強度が設計基準強度に達したことの確認が必要です。設計基準強度の90%とするのは誤りです。

選択肢5は、梁下の支柱を外す条件を設計基準強度の90%とした点が誤りで、正しくは設計基準強度に達したことの確認が必要です。

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選択肢5のポイント

支柱(支保工)は、コンクリートが自重や積載荷重を支えられるようになるまで、下から梁やスラブを支える仮設材です。取り外すのは、コンクリートが必要な強度に達してからです。

梁下やスラブ下の支柱は、大きな曲げがかかる部分を支えます。そのため、圧縮強度が設計基準強度に達したことを確認してから外します。片持ち梁や庇の支柱も同じく設計基準強度に達してからです。設計基準強度の90%では、荷重を支える強度として不足します。

選択肢5は「設計基準強度の90%」としていますが、基準を下回っています。せき板(選択肢2の柱・壁)は5N/mm²で外せますが、支柱は設計基準強度100%が条件です。せき板と支柱で取外し条件が違う点を分けて覚えます。

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覚え方

  • 梁下の支柱の取り外しは圧縮強度が設計基準強度100%到達で(90%は不足)
  • スラブ下・片持ち梁・庇の支柱も設計基準強度に達してから外す
  • 柱・壁のせき板は圧縮強度5N/mm²で取り外せる(支柱とは条件が違う)
  • 型枠用合板の厚さは特記がなければ12mm

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理解度チェック

Q.

梁下の支柱は、圧縮強度が設計基準強度の90%に達したことを確認すれば取り外してよい。〇か×か。

×。梁下の支柱の取り外しは、圧縮強度が設計基準強度に達したことの確認が必要です。90%では不足します。

Q.

計画供用期間が「標準」のとき、圧縮強度が5N/mm²に達すれば柱・壁のせき板を取り外してよい。〇か×か。

。柱・壁のせき板は圧縮強度5N/mm²に達したことを確認して取り外せます。適切です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • 支柱(支保工)の存置期間(梁下・スラブ下は設計基準強度に達するまで)・せき板の取外し(5N/mm²):JASS 5 鉄筋コンクリート工事
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

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