建築学生が学ぶ構造力学

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令和3年度 二級建築士 施工 No.11を解説、コンクリート工事に関する誤りを見抜くポイント

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令和3年度 二級建築士試験 学科Ⅳ(建築施工)No.11は、コンクリート工事に関する問題です。5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

打重ね時間の間隔、墨出しの時期、鉛直打継ぎの位置、締固め、ワーカビリティーの確認が問われます。判断の決め手は、梁・スラブの鉛直打継ぎをどこに設けるかです。

引っかけの核心は、鉛直打継ぎの位置です。梁やスラブの鉛直打継ぎは、せん断力が小さいスパンの中央付近に設けます。打継ぎ部は一体性が弱い弱点なので、力の大きい支点付近を避けるためです。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 打重ね時間の間隔は、外気温が20℃なので150分以内が限度です。120分以内とするのは適切です。
2 ○(正しい) 床スラブの打込み後24時間が経過していれば、振動や衝撃を与えないようにして、床スラブ上で墨出しを行えます。
3 ×(誤り) 梁・スラブの鉛直打継ぎをスパンの端部とした点が誤り。スパンの中央付近に設けます。
4 ○(正しい) 棒形振動機による締固めの加振は、コンクリートの上面にセメントペーストが浮くまでとします。
5 ○(正しい) 打込み当初及び打込み中に随時、ワーカビリティーが安定していることを目視により確認します。

選択肢3は、梁・スラブの鉛直打継ぎをスパンの端部とした点が誤りで、正しくはせん断力の小さいスパンの中央付近に設けます。

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選択肢3のポイント

打継ぎ部は、先に打ったコンクリートと後から打つコンクリートの境目で、一体性が弱くなりやすい弱点です。だから、大きな力がかかる位置を避けて設けます。

梁やスラブでは、両端の支点付近でせん断力が大きく、中央付近では小さくなります。そのため、鉛直打継ぎはせん断力の小さいスパンの中央付近(または端から1/4付近)に設けます。端部に打継ぐと、力の大きいところに弱点を作ることになり危険です。

選択肢3は「スパンの端部」としていますが、端部(支点付近)はせん断力が大きく不適で、正しくはスパンの中央付近です。力の分布と打継ぎ位置を結びつけて押さえます。

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覚え方

  • 梁・スラブの鉛直打継ぎはせん断力の小さいスパンの中央付近(端から1/4付近)。端部(支点付近)はNG
  • 柱・壁の水平打継ぎは、床スラブ・基礎の上端、または梁の下端に設ける
  • 打重ね時間の間隔は外気温25℃未満で150分・25℃以上で120分以内/締固めは上面にセメントペーストが浮くまで

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理解度チェック

Q.

梁・スラブの鉛直打継ぎの位置は、そのスパンの端部とする。〇か×か。

×。せん断力の小さいスパンの中央付近(端から1/4付近)に設けます。端部は支点付近でせん断力が大きいため不適です。

Q.

棒形振動機による締固めの加振は、コンクリートの上面にセメントペーストが浮くまでとする。〇か×か。

。加振は、コンクリートの上面にセメントペーストが浮くまでを目安とします。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和3年度 二級建築士試験 学科の試験 学科Ⅳ(建築施工)問題」
  • 梁・スラブの鉛直打継ぎはせん断力の小さいスパン中央付近・打重ね時間の間隔・締固め:建築工事標準仕様書(JASS 5)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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