建築学生が学ぶ構造力学

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平成28年度 一級建築士 施工 No.2を解説、排水のpH基準を見抜くポイント

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平成28年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.2は、工事現場の管理に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

現場管理では、排水の水質、地山掘削や石綿除去の作業主任者、騒音の規制が問われます。とくに公共用水域へ出す排水のpHが要点です。

核心は、排水先による基準の違いです。海域以外の公共用水域では、pHは5.8〜8.6の範囲で管理します。pH9.0は海域の上限なので、海域以外では使えません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

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現場管理は、排水のpHや騒音の規制値、作業主任者を要する作業など、法令の数値で正誤が分かれます。法令に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) 海域以外の公共用水域への排水(1日平均50m³以上)は、pH5.8〜8.6で管理します。pH9.0以下は海域の値で、海域以外では上限を超え不適当です。
2 ○(適当) 掘削面の高さが2mの地山の掘削なので、地山の掘削作業主任者を選任するのは妥当です。適当な記述です。
3 ○(適当) 重量の0.1%を超えて石綿を含む成形板の除去なので、石綿作業主任者を選任するのは妥当です。適当な記述です。
4 ○(適当) 騒音規制法の特定建設作業の騒音を、敷地の境界線で85dB以下に管理するのは妥当です。適当な記述です。

選択肢1は、海域以外の排水をpH9.0以下で管理するとした点が誤りで、正しくはpH5.8〜8.6です。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

建設工事の排水を公共用水域に流すとき、水質汚濁防止法の排水基準を守ります。pH(水素イオン濃度)の基準は、排出先が海域かどうかで変わります。

海域以外の公共用水域(河川など)は、pH5.8〜8.6です。海域は、海水になじむ範囲が広いので、pH5.0〜9.0と緩くなります。

選択肢1は、海域以外なのに「pH9.0以下」で管理するとしています。9.0は海域の上限で、海域以外の上限8.6を超えてしまうため、最も不適当です。排出先で基準を取り違えさせるのがひっかけです。

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覚え方

  • 排水のpH=海域以外は5.8〜8.6、海域は5.0〜9.0(海域のほうが広い)
  • 地山の掘削は高さ2m以上で作業主任者を選任
  • 石綿(重量0.1%超)の除去は石綿作業主任者を選任
  • 特定建設作業の騒音=敷地境界線で85dB以下

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理解度チェック

Q.

海域以外の公共用水域への排水は、pHをいくつの範囲で管理する?

pH5.8〜8.6です。海域は5.0〜9.0で、海域のほうが広く設定されています。

Q.

地山の掘削で作業主任者の選任が必要になる掘削面の高さは?

2m以上です。掘削面の高さ2m以上で地山の掘削作業主任者を選任します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 水質汚濁防止法 排水基準(水素イオン濃度)/労働安全衛生法(作業主任者)/騒音規制法(特定建設作業)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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