建築学生が学ぶ構造力学

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平成28年度 一級建築士 施工 No.3を解説、既製杭の支持位置を見抜くポイント

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平成28年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.3は、材料管理・品質管理に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

材料の取扱いでは、既製杭の支持、タイルカーペットの保管、タイル床の平坦さ、塗装の養生が問われます。とくに既製コンクリート杭の2点支持の位置が要点です。

核心は、杭にかかる曲げを小さくする支持位置です。両端から杭長の約1/5の位置で2点支持します。中央寄りにすると、両端が垂れて曲げが大きくなります。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

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材料管理は、既製杭の支持位置や保管段数、塗装の養生条件など、数値と手順で正誤が分かれます。標準仕様書に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) 既製コンクリート杭の2点支持は、曲げを小さくするため両端から杭長の約1/5の位置とします。1/3では中央寄りで曲げが大きくなり不適当です。
2 ○(適当) タイルカーペットを5〜6段積みまでとして保管するのは妥当です。適当な記述です。
3 ○(適当) セメントモルタルによる磁器質タイル張りの床の平坦さを、1mにつき10mm以下で管理するのは妥当です。適当な記述です。
4 ○(適当) 気温5℃未満・相対湿度85%以上の場所でも、採暖と換気などの養生を行えば塗装作業を行うのは妥当です。適当な記述です。

選択肢1は、2点支持の位置を両端から杭長の1/3とした点が誤りで、正しくは約1/5です。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

長い杭を2点で支えて吊ると、支点の外側(両端)は下に垂れ、支点の内側(中央)は持ち上がろうとします。支点の位置で、両端と中央にかかる曲げの大きさが変わります。

両端と中央の曲げが釣り合う位置が、両端から杭長の約1/5(0.2L付近)です。この位置で2点支持すると、杭にかかる最大の曲げが最も小さくなります。

選択肢1は、支持位置を1/3としています。1/5より中央に寄っているため、両端の垂れによる曲げが大きくなり、最も不適当です。支持位置の数値を取り違えさせるのがひっかけです。

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覚え方

  • 既製コンクリート杭の2点支持=両端から杭長の約1/5(0.2L付近)で曲げが最小
  • 支持を中央寄りにすると両端が垂れて曲げが増える
  • タイルカーペットの保管=5〜6段積みまで
  • 塗装は気温5℃未満・湿度85%以上でも採暖・換気の養生で作業可

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理解度チェック

Q.

既製コンクリート杭を2点支持するとき、支持位置は両端から杭長のどのくらい?

1/5(0.2L付近)です。この位置で杭にかかる曲げが最も小さくなります。

Q.

気温5℃未満・相対湿度85%以上の場所で塗装するには?

採暖と換気などの養生を行えば作業できます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • JASS4 杭工事(既製コンクリート杭の取扱い・2点支持)/公共建築工事標準仕様書(タイル張り・塗装)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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