建築学生が学ぶ構造力学

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平成29年度 一級建築士 施工 No.2を解説、スランプ21cmの許容差を見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.2は、工事現場の管理(材料の保管・品質管理)に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

現場管理では、材料の保管方法、コンクリートのスランプ、パネルの寸法許容差が問われます。とくにスランプ21cmのコンクリートの許容差が要点です。

核心はスランプの許容差です。呼び強度27以上で高性能AE減水剤を用いたスランプ21cmのコンクリートは、許容差を±2.0cmとします。±2.5cmはスランプ8〜18cmの値です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

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現場管理は、スランプの許容差や材料の保管方法など、数値で覚える項目が多い分野です。JISや標準仕様書に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 硬質ポリ塩化ビニル管(呼び径150mm以下)を屋外で保管する際、井げた積みとして高さ1.5m以下とするのは妥当です。適当な記述です。
2 ×(最も不適当) 呼び強度27以上で高性能AE減水剤を用いたスランプ21cmのコンクリートは、許容差を±2.0cmとします。±2.5cm(スランプ8〜18cmの値)とした点が不適当です。
3 ○(適当) 押出成形セメント板を屋内で積置き保管する際、高さ1.0m以下とするのは妥当です。適当な記述です。
4 ○(適当) GRCパネル(ガラス繊維補強セメント板)の辺長寸法の許容差を±3mmとするのは妥当です。適当な記述です。

選択肢2は、スランプ21cmの許容差を±2.5cmとした点が誤りで、呼び強度27以上で高性能AE減水剤を用いる場合は±2.0cmです。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

スランプの許容差は、スランプの大きさによって決まっています。スランプ8cm以上18cm以下では±2.5cm、スランプ21cmでは±1.5cmが基本です。

ただし、呼び強度27以上で高性能AE減水剤(または流動化剤)を用いる場合のスランプ21cmは、変動幅が大きくなることを見込んで、許容差を±2.0cmとします。いずれにしても、スランプ21cmに±2.5cmを当てるのは、8〜18cmの値との取り違えです。

選択肢2は、スランプ21cmの許容差を±2.5cmとしています。正しくは±2.0cmなので、最も不適当です。

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覚え方

  • スランプの許容差=8〜18cmは±2.5cm、21cmは±1.5cm(呼び強度27以上+高性能AE減水剤なら±2.0cm)
  • スランプ21cmに±2.5cmは取り違え(±2.5cmは8〜18cmの値)
  • 硬質ポリ塩化ビニル管(呼び径150mm以下)の屋外保管=井げた積み・高さ1.5m以下
  • 押出成形セメント板の屋内積置き=高さ1.0m以下/GRCパネルの辺長許容差=±3mm

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理解度チェック

Q.

呼び強度27以上で高性能AE減水剤を用いたスランプ21cmの許容差は?

±2.0cmです。±2.5cmはスランプ8〜18cmの値で、取り違えに注意します。

Q.

硬質ポリ塩化ビニル管(呼び径150mm以下)の屋外保管は、どのくらいの高さまで?

井げた積みで高さ1.5m以下とします。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • JIS A 5308(レディーミクストコンクリート=スランプの許容差)/建築工事標準仕様書JASS5・材料の保管に関する標準仕様
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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