建築学生が学ぶ構造力学

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平成28年度 一級建築士 施工 No.1を解説、地震後のクレーン点検を見抜くポイント

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平成28年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.1は、施工計画等に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

施工計画では、特記の扱い、屋外クレーンの安全管理、荷受け構台、工種別施工計画書が問われます。とくに地震後のクレーンの点検が要点です。

核心は、点検を省けるかどうかです。屋外に設置したクレーンは、中震(震度4)以上の地震の後に作業を行うとき、あらかじめ各部分を点検します。省略してはなりません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

施工計画は、地震・強風後の点検義務や届出の時期など、安全規則の数値と手順で正誤が分かれます。規則に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 標準仕様書と異なる事項や、標準仕様書に含まれない事項を、特記として設計図書に定めるのは妥当です。適当な記述です。
2 ×(最も不適当) 屋外のクレーンは、中震(震度4)以上の地震の後に作業を行うとき、あらかじめ各部分を点検します。点検を省略するとした点が不適当です。
3 ○(適当) 荷受け構台を材料置場と兼用するのは、積載荷重を見込んで計画すれば妥当です。適当な記述です。
4 ○(適当) 工種別の施工計画書を、その工事の着手前に作成して監理者に提出するのは妥当です。適当な記述です。

選択肢2は、中震以上の地震の後にクレーンの点検を省略するとした点が誤りで、あらかじめ各部分を点検しなければなりません。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

屋外のクレーンは、強風や地震で構造部分が傷んでいるおそれがあります。そのまま使うと、倒壊や荷の落下につながります。

そこでクレーン等安全規則は、屋外のクレーンを、瞬間風速が毎秒30mを超える風の後、または中震以上の震度の地震の後に使うとき、あらかじめ各部分の異常の有無を点検するよう定めています。中震とは震度4以上です。

選択肢2は、中震(震度4)の地震だから点検を省略できるとしています。中震は点検が必要な震度そのものなので、省略してはなりません。最も不適当です。

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覚え方

  • 屋外クレーン=中震(震度4)以上の地震後・瞬間風速30m超の強風後は、あらかじめ各部分を点検
  • 中震は「点検を省ける震度」ではなく「点検が必要になる震度」
  • 特記=標準仕様書と異なる事項・含まれない事項を設計図書に定める
  • 工種別施工計画書=その工事の着手前に作成して監理者へ提出

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理解度チェック

Q.

屋外クレーンは、震度いくつ以上の地震の後に点検が必要?

中震、つまり震度4以上です。作業の前にあらかじめ各部分を点検します。

Q.

屋外クレーンの点検が必要になる強風の目安は?

瞬間風速が毎秒30mを超える風が吹いた後です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • クレーン等安全規則 第37条(暴風後等の点検)=中震以上の地震後・強風後の点検
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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