建築学生が学ぶ構造力学

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平成28年度 一級建築士 施工 No.22を解説、中性化深さの調査方法を見抜くポイント

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平成28年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.22は、改修工事等に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

改修では、ひび割れの樹脂注入、防水改修、天井の改修、コンクリートの劣化診断が問われます。とくに中性化深さの調査方法が要点です。

核心は、何で測るかの取り違えです。中性化深さは、フェノールフタレイン溶液を噴霧して測ります。電磁波レーダ法は、鉄筋の位置やかぶり厚さを調べる方法です。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

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改修・劣化診断は、調査方法と対象の組合せで正誤が分かれます。指針に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 打放し外壁のひび割れをエポキシ樹脂注入工法で改修する際、鉛直方向のひび割れを下部から上部へ順次注入するのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) 陸屋根の防水改修で、既存ドレン周囲の保護層を500mm程度撤去後、防水層を300mm程度撤去するのは妥当です。適当な記述です。
3 ○(適当) 軽量鉄骨天井の改修で、既存埋込インサートを再使用する際、当該階で3箇所、400Nの引抜き試験を行うのは妥当です。適当な記述です。
4 ×(最も不適当) 中性化深さはフェノールフタレイン溶液の噴霧で測ります。電磁波レーダ法は鉄筋位置・かぶり用で、中性化深さの調査には用いません。

選択肢4は、中性化深さの調査を電磁波レーダ法で行うとした点が誤りで、正しくはフェノールフタレイン溶液の噴霧で測ります。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

コンクリートの中性化は、表面から内部へアルカリ性が失われていく劣化です。中性化が鉄筋まで達すると、鉄筋がさびて爆裂につながります。だから中性化が「どの深さまで進んだか」を測ります。

中性化深さは、コンクリートを割った断面にフェノールフタレイン溶液を噴霧して測ります。アルカリ性が残る部分は赤紫色に変色し、変色しない範囲が中性化した深さです。

電磁波レーダ法は、鉄筋の位置やかぶり厚さを非破壊で調べる方法です。選択肢4はこれで中性化深さを測るとしており、調査の対象と方法が食い違うため、最も不適当です。測定法の取り違えがひっかけです。

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覚え方

  • 中性化深さ=フェノールフタレイン溶液の噴霧で測る(赤紫=アルカリ残り、無色=中性化)
  • 電磁波レーダ法=鉄筋位置・かぶり厚さの非破壊調査
  • 鉛直方向のひび割れの樹脂注入=下部から上部へ順次
  • 防水改修のドレン周囲=保護層500mm程度・防水層300mm程度を撤去

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理解度チェック

Q.

コンクリートの中性化深さは、何で測る?

フェノールフタレイン溶液を噴霧して測ります。赤紫に変色しない範囲が中性化深さです。

Q.

電磁波レーダ法は、何を調べる方法?

鉄筋の位置やかぶり厚さを非破壊で調べる方法です。中性化深さの測定には用いません。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成28年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 公共建築改修工事標準仕様書/コンクリートの中性化深さ測定(フェノールフタレイン法)・劣化診断
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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