建築学生が学ぶ構造力学

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平成29年度 一級建築士 施工 No.1を解説、監理者の報告先を見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.1は、監理者が行う一般的な監理業務に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

監理業務では、監理方針の説明、内訳書の検討、工程・品質の報告、確認方法が問われます。とくに監理者が誰に報告するのかが要点です。

核心は報告の相手です。監理者は、契約の相手である建築主に報告します。工事施工者に報告するのではありません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

監理業務は、誰と協議し誰に報告するか(相手は建築主)を正確に押さえると失点しません。約款や告示に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 監理者が、監理方針を策定し、建築主に説明するのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) 監理者が、工事施工者から提出された請負代金内訳書の検討・報告を行うのは妥当です。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) 工程表が工期・品質の確保に適切かを検討した結果は、建築主に報告します。工事施工者に報告するとした点が不適当です。
4 ○(適当) 工事監理にあたり、設計図書との照合・確認の方法を定めて行うのは妥当です。適当な記述です。

選択肢3は、検討結果を工事施工者に報告するとした点が誤りで、監理者の報告先は建築主です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

工事監理は、建築主と監理者の契約に基づく業務です。監理者は建築主の側に立って、工事が設計図書どおりに行われているかを確認し、その結果を建築主に報告します。建築士法でも、工事監理の結果を建築主に報告することが定められています。

工程表が工期や品質の確保のうえで適切かを検討した結果も、契約の相手である建築主に報告します。工事施工者は監理を受ける側であり、報告の相手ではありません。

選択肢3は、検討結果を工事施工者に報告するとしています。報告の相手が違うので、最も不適当です。

施工を得点源にするなら、一級のおすすめ参考書・問題集もあわせてどうぞ。独学での進め方は建築士は独学で合格できる?で整理しています。

覚え方

  • 監理者の報告先=建築主(工事施工者ではない。監理は建築主側の業務)
  • 建築士法=工事監理の結果を建築主に報告する義務
  • 監理方針=策定して建築主に説明
  • 請負代金内訳書=工事施工者から提出され、監理者が検討・報告

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理解度チェック

Q.

監理者は、検討・確認した結果を誰に報告する?

建築主です。工事監理は建築主との契約に基づく業務なので、工事施工者へ報告するのではありません。

Q.

監理方針は、誰に説明する?

建築主に説明します。監理者は監理方針を策定し、建築主の理解を得たうえで監理を進めます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築士法(工事監理の結果の建築主への報告)/工事監理ガイドライン・四会連合協定 建築設計・監理等業務委託契約約款
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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