建築学生が学ぶ構造力学

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平成29年度 一級建築士 施工 No.16を解説、アスファルト防水下地の入隅処理を見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.16は、防水工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

防水工事では、シーリングの目地、絶縁工法のルーフィング、下地の出隅・入隅、防水層の下地が問われます。とくにアスファルト防水の下地の入隅・出隅の納まりが要点です。

核心は下地の面取りです。アスファルト防水の下地は、入隅・出隅とも45度の面取りとします。入隅を直角とするのは、シート防水や塗膜防水(工法による)の納まりです。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

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防水は、工法ごとの入隅・出隅の納まり(アスファルトは両方面取り)など、細かな違いで差がつきます。JASS8に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) シーリングで、RC外壁のひび割れ誘発目地(ムーブメントが小さい目地)に、ボンドブレーカーを用いず三面接着とするのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) 屋根保護防水絶縁工法のアスファルト防水で、砂付あなあきルーフィングを一般平場部に用い、立上り部では用いない(省略する)のは妥当です。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) アスファルト防水の下地は、出隅・入隅とも45度の面取りとします。入隅を直角とした点が不適当です。
4 ○(適当) プレキャスト化した塔屋壁の基壇部と現場打ちコンクリートスラブを一体化し、防水層の下地とするのは妥当です。適当な記述です。

選択肢3は、アスファルト防水の下地の入隅を直角とした点が誤りで、アスファルト防水は出隅・入隅とも45度の面取りとします。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

防水層の下地の出隅・入隅は、防水材が角でうまく回り込めるように処理します。処理の仕方は工法で違います。アスファルト防水は、厚いルーフィングを積層するため、直角の入隅では密着しにくく、すき間ができます。

そこで、アスファルト防水(および改質アスファルトシートの一部)では、出隅・入隅とも45度の面取りとします。一方、塗膜防水は入隅を丸面・出隅を直角、合成高分子系シート防水は入隅を通りよく直角とするなど、工法で納まりが異なります。

選択肢3は、アスファルト防水で入隅を直角としています。アスファルト防水は入隅も面取りが必要なので、最も不適当です。

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覚え方

  • 下地の入隅・出隅=アスファルト防水は出隅・入隅とも45度面取り
  • 改質アスファルトシート防水=入隅は直角・出隅は45度面取り/塗膜防水=入隅は丸面・出隅は直角
  • ひび割れ誘発目地=ムーブメントが小さいので三面接着でよい
  • 絶縁工法のあなあきルーフィング=一般平場に用い、立上り部では用いない

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理解度チェック

Q.

アスファルト防水の下地の入隅・出隅は、どう処理する?

出隅・入隅とも45度の面取りとします。入隅を直角とするのは、塗膜防水や合成高分子系シート防水(工法による)です。

Q.

ひび割れ誘発目地のシーリングは、三面接着でよい?

よいとされます。誘発目地はムーブメントが小さいため、ボンドブレーカーを用いず三面接着としても支障が少ないとされます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書JASS8・公共建築工事標準仕様書(防水工事=下地の出隅入隅・絶縁工法・シーリング)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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