建築学生が学ぶ構造力学

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平成29年度 一級建築士 施工 No.20を解説、保温材の密度を見抜くポイント

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平成29年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.20は、設備工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

設備では、保温材の密度、電線管の埋設、防火区画を貫通する配管、エスカレーターの隙間が問われます。とくにロックウール保温材フェルトの密度が要点です。

核心は、特記がないときの数値です。ロックウール保温材のフェルトは、特記がなければ密度40kg/m³のものを使います。20kg/m³では断熱性能が足りません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

設備は、保温材の密度(フェルト40kg/m³)や電線管の結束間隔など、標準仕様書の数値で差がつきます。仕様書に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(最も不適当) ロックウール保温材のフェルトは、特記がなければ密度40kg/m³のものを使います。20kg/m³では密度が足りず不適当です。
2 ○(適当) 合成樹脂製可とう電線管をスラブに埋設するとき、曲り部分を0.5m以下の間隔で下端筋に結束するのは妥当です。打込み時の浮き・移動を防げます。適当な記述です。
3 ○(適当) 防火区画を貫通する硬質塩化ビニル電線管は、外径89mm(90mm未満)で、隙間をモルタルで充塡すれば認められます。適当な記述です。
4 ○(適当) エスカレーターの踏段相互間およびスカートガードとの隙間を、全長にわたって5mm以下とするのは妥当です。適当な記述です。

選択肢1は、ロックウール保温材フェルトの密度を20kg/m³とした点が誤りで、特記がなければ40kg/m³です。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

保温材は、密度が高いほど繊維が詰まって熱を伝えにくく、保温・保冷の性能が安定します。だからこそ仕様書では、特記がない場合の標準的な密度を決めています。

ロックウール保温材のフェルトは、特記がなければ密度40kg/m³のものを使います。20kg/m³ではすき間が多く、所定の断熱性能に届きません。

選択肢1は、特記がないのに20kg/m³としています。標準は40kg/m³なので、最も不適当です。数値の入れ替えで誤りをつくる典型的な出題です。

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覚え方

  • ロックウール保温材フェルト=特記なしなら密度40kg/m³
  • 埋設する合成樹脂製可とう電線管=鉄筋に結束して打込み時の浮き・移動を防ぐ
  • 防火区画を貫通する合成樹脂管=外径90mm未満なら隙間をモルタル充塡で可
  • エスカレーターの踏段・スカートガードの隙間=全長5mm以下

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理解度チェック

Q.

ロックウール保温材のフェルトは、特記がないとき密度いくつのものを使う?

40kg/m³です。20kg/m³では密度が足りません。

Q.

エスカレーターの踏段相互間・スカートガードとの隙間は、いくつ以下にする?

全長にわたって5mm以下とします。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成29年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編=保温材の密度/電気設備工事編=電線管の埋設・防火区画の貫通)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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