建築学生が学ぶ構造力学

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平成30年度 一級建築士 施工 No.14を解説、溶接内部欠陥の検査方法を見抜くポイント

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平成30年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)No.14は、鉄骨工事に関する問題です。4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

鉄骨工事では、露出形式柱脚、アンカーボルト、溶接部の検査、高力ボルトの締付けが問われます。とくに完全溶込み溶接の内部欠陥をどの検査で調べるかが要点です。

核心は検査方法の使い分けです。完全溶込み溶接部の内部欠陥は、超音波探傷試験で調べます。浸透探傷試験は表面に開いた欠陥しか調べられません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

一級建築士 施工の参考書

施工の対策に一冊

鉄骨は、溶接の検査方法(内部欠陥は超音波・表面欠陥は浸透/磁粉)を区別して覚えるのがコツです。JASS6に沿った参考書で整理すると得点源になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 露出形式柱脚で、ベースプレートの厚さをアンカーボルト径の1.3倍以上とするのは妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) アンカーボルトの余長を、ねじが3山以上突出するように設置するのは妥当です。適当な記述です。
3 ×(最も不適当) 完全溶込み溶接部の内部欠陥は、超音波探傷試験で検査します。表面欠陥用の浸透探傷試験で検査するとした点が不適当です。
4 ○(適当) 溶融亜鉛めっき高力ボルトをナット回転法で締め付け、回転不足分を追締めするのは妥当です。適当な記述です。

選択肢3は、内部欠陥の検査に浸透探傷試験を用いるとした点が誤りで、内部欠陥は超音波探傷試験で調べます。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

溶接部の欠陥には、表面に開いた欠陥(表面欠陥)と、内部に隠れた欠陥(ブローホール・溶込み不良など)があります。検査方法は、調べたい欠陥の種類で使い分けます。

浸透探傷試験(PT)や磁粉探傷試験(MT)は、表面に開いた欠陥を調べる方法です。完全溶込み溶接部の内部欠陥は、これらでは見つけられません。内部欠陥は、超音波探傷試験(UT)で調べます。

選択肢3は、内部欠陥を浸透探傷試験で検査するとしています。表面欠陥用の方法は内部欠陥の検出には適さないので、最も不適当です。

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覚え方

  • 溶接の内部欠陥=超音波探傷試験(UT)。表面欠陥=浸透探傷(PT)・磁粉探傷(MT)
  • 露出形式柱脚=ベースプレート厚さはアンカーボルト径の1.3倍以上
  • アンカーボルトの余長=ねじ3山以上突出
  • 溶融亜鉛めっき高力ボルト=ナット回転法で締付け、不足分は追締め

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理解度チェック

Q.

完全溶込み溶接部の内部欠陥は、どの検査で調べる?

超音波探傷試験(UT)です。浸透探傷試験は表面に開いた欠陥しか調べられません。

Q.

露出形式柱脚のベースプレートの厚さは、どのくらい必要?

アンカーボルト径の1.3倍以上が目安です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「平成30年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書JASS6(鉄骨工事=溶接部の検査・柱脚・高力ボルト)/溶接部の非破壊検査(超音波探傷・浸透探傷)
ハナダユキヒロ

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務。

2010年より「建築学生が学ぶ構造力学」を運営(16年以上)。

著書「わかる構造力学」「わかる構造力学(改訂版)」(工学社)。

建築士 過去問(構造)

プロフィール

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